16 / 30
第16話 トラウマとおかえり
しおりを挟む
轟音が響き渡る。
それと共にフレイはエデンに頷いた。
「装備はありますよね?」
「大丈夫。いつでもいけるよ」
彼らはそのままコロシアムになだれ込んだ。だが、フレイはそのコロシアムの中央に立っている岩の塊を見て動きを止めてしまった。
そこにいたのは巨大なゴーレム。
瞬間、彼の視界を暗闇が染めていく。
そこを遮ったのはテミスの声であった。
「どうしたの?」
「あ、いや、何でもない……」
フレイはそう答え、装備を整え、駆け抜ける。久しぶりの人間大の戦闘。
彼は分析しようとしなかった。がくがくと震えながら剣を構え、その体に突撃するも、ゴーレムは軽く足で薙ぎ払うだけで、衝撃波が生まれる。そのまま見事に吹き飛ばされてしまい……。
「フレイ!」
エデンの叫び声が聞こえたが、彼は構わず、叫ぶ。
「テミス!」
瞬間、彼の体は変貌し、あの巨大褐色女神の姿へと変わっていた。
セリナは階段から上がり、レストランを抜ける。
そのレストランの窓から、テミスの姿とゴーレムの姿を捉える。
「あ、あれは……中身がフレイ君だとしたら。マズイ」
その言葉通りか。
フレイはゴーレムへと殴りかかっていくのだが、その攻撃は今までのような精密さが伴ったものではない。攻撃はキレイにそれてしまう。さらに、逃げるように行動しており。
力も入っているように見えない。
「あはは。ほ、本物だ……」
本来であれば慌てるところであるが、セリナはへたりとその場に座り込んでしまう。
そして、さめざめと泣いてしまった。
それとは裏腹にテミスは慌てていた。
「ちょっと、フレイ君ど、どうしたんですか?」
「ほ、本当にごめん。僕ゴーレム無理なんだ……」
フレイの力ない声にテミスは
「え、ええ。そ、そうなんですか?」
「怖くなっちゃって……」
「だったら……私が代ります」
そうテミスが呟いた瞬間、フレイの意識はその場から消え去った。
そのままテミスはゴーレムのことを一気に殴りつけていく。所かまわず、次々に。
「……人格を変えたということか。だとすると、やはり、テミスには変身者が存在する」
コロシアムの天上にて座り、その戦いを見る影があった。
それはアスラ。
そこで、横に駆けあがってくる影があった。
キメラの羽の鎧を身にまとい、顔には涙の跡があるエデンであった。
「な、何しているんですか!アスラさん!」
「な、なに」
「ふ、フレイさんが壁に叩きつけられて、死んだかもしれないんです! さっきまでは、私のことを……」
そう言ったままエデンが泣き止むことはない。
フレイ、と言うのはあの陰気そうな青年のことか、そう思ったところで、彼の脳裏に少年が映り込んでくる。その少年はこちら側に微笑んだが、フレイではない。この少年は……と考えたところで、エデンが肩をはたいてきた。
「行きますよ!弔い合戦です!」
「お、おう」
二人はコロシアムの天上から弓を構える。
「これ、使ってください」
エデンが何かを差し出す。そこには白い液体の入った瓶があり、それを矢じりに着けるように指示をする。
「これは?」
「あたった物を内側から爆破する矢です」
そこでアスラはふっと鼻で息をしながら微笑した。
「な、なんですか?」
「ありがとう、貸してもらうよ」
(君のおかげで助かった)
彼は心の中で呟いた。
テミスの攻撃はまるで通用していないように見えた。この目の前のゴーレムは何度も再生を繰り返す。この再生と言うのも特殊であり、崩れた建造物から自分の体を構成させるため、キリがなかった。
「めんどいですね」
こういう時にフレイが機能していれば何とかなるのですが。
ゴーレムがトラウマとは。一体何があったのだろうか。そんなことがテミスの脳裏に巡る。
ゴーレムはこちらに攻撃するというよりは地面へ殴りつけることの方が多い。
何かを破壊しようとしているのか。
ただ、とにかく止めなくてはならない。このままもし暴れれば。
そう考えた時、横から飛んできた岩に気づかなかった。
「まずっ」
そう口にしたとき、岩は見事に爆発。
何とか助かった。
さらに、動こうとしたゴーレムに向けて次々に放たれる弓矢の雨。
それらは一気に爆発を起こし、煙が巻き上がる。
そして、気づけば、その場にゴーレムの姿はいなくなっていた。
「ま、じか……」
そこでテミスも変身を解除する。
周囲にゴーレムの気配はない。一体何だったのか。そう思ったとき、不意に目の前に現れたのは折れた砲身であった。
「これを破壊していたのか……ん?」
砲身の上に誰かが立っている。
それは白いパーマのかかった髪の少女……は一瞬で消え去った。見間違いだろうか。
そこで、何かが此方にかけてくる気配があり、テミスはフレイと人格を入れ替えた。
「お、戻った……勝ったの……か……?」
彼がそうつぶやいたとき、抱き着かれてしまう。汚れているエデンであった。
「わわ、どうしたの?」
「死んだかと思いましたよー、生きていたんですね」
エデンの後ろにはアスラの姿もあった。
「悪運の強いやつだ。まさか、生きて……」
そこでアスラはセリフをとどめる。
そして、なぜか、背中を向けると、「あ、わり、ちょっと用事思い出した」と言い、そのまま飛び去っていった。フレイはそんな彼の背中に手を振った。
レイアは観客席からは飛び降りており、ステージの裏へ回っていた。
その裏では、黒いローブを着た人物に連れられて行く、首輪をつけたものがいた。
その首輪をつけているのは、茶髪の槍使いの男。
近づいて、名前を呼ぼうとする彼女であったが、結局なにもできなかった。
死んだ目をした彼をただ見送っていた。今の彼女にそれをする権利はないと感じていた。
そんな中で、背中から声をかけられる。
そこにいたのはエデンであった。
「「あ、あのさ。ごめん」」
彼女は頭を下げていた。それに対しレイアはあわただしくしている。
そして彼女もまた、頭を下げており、声が揃った。
「話聞かずに」
「自分の立場ばかり主張して」
二人は自分の反省点を話し、抱きしめあっていた。
そんな二人を見て、フレイは微笑んだ。
(これにて一件落着)
(……とはいかない)
フレイは家に入る前に足をとどめた。
セリナがいる。
自身の正体を知るセリナが。
そんな不安を思ってか、テミスは本のページをめくりながら、今日の戦績を声高らかに言っていた。
「今日明らかになったのは、生物兵器開発の記憶を人間から取り除いた、だそうですー」
やっぱり意味不明であり、フレイは今の思いを口にしていた。
「大丈夫かな……」
「と、とりあえず、自宅なんですから……」
「それもそっか」
フレイは思い切って、玄関を開けると、階段から駆け下りてくる音が聞こえた。
そして、セリナが現れ。
「フレイ、すごいもの発見したかもしれないの。センシャって言ってさ」
キラキラした目をこちらに向けてくる。
「……」
フレイは目を見開いた。
そんな彼にセリナはあっ、言い忘れてた、と付け加え、呟く。
「おかえり」
フレイもそれに笑って返した。
「ただいま」
【お知らせ】
お世話になっております。やまだしんじです。
読んでくださりありがとうございます。
ぜひ、よろしければお気に入りや感想を書いていただけると大変ありがたいです。モチベーション向上につながります。よろしくお願いいたします。
それと共にフレイはエデンに頷いた。
「装備はありますよね?」
「大丈夫。いつでもいけるよ」
彼らはそのままコロシアムになだれ込んだ。だが、フレイはそのコロシアムの中央に立っている岩の塊を見て動きを止めてしまった。
そこにいたのは巨大なゴーレム。
瞬間、彼の視界を暗闇が染めていく。
そこを遮ったのはテミスの声であった。
「どうしたの?」
「あ、いや、何でもない……」
フレイはそう答え、装備を整え、駆け抜ける。久しぶりの人間大の戦闘。
彼は分析しようとしなかった。がくがくと震えながら剣を構え、その体に突撃するも、ゴーレムは軽く足で薙ぎ払うだけで、衝撃波が生まれる。そのまま見事に吹き飛ばされてしまい……。
「フレイ!」
エデンの叫び声が聞こえたが、彼は構わず、叫ぶ。
「テミス!」
瞬間、彼の体は変貌し、あの巨大褐色女神の姿へと変わっていた。
セリナは階段から上がり、レストランを抜ける。
そのレストランの窓から、テミスの姿とゴーレムの姿を捉える。
「あ、あれは……中身がフレイ君だとしたら。マズイ」
その言葉通りか。
フレイはゴーレムへと殴りかかっていくのだが、その攻撃は今までのような精密さが伴ったものではない。攻撃はキレイにそれてしまう。さらに、逃げるように行動しており。
力も入っているように見えない。
「あはは。ほ、本物だ……」
本来であれば慌てるところであるが、セリナはへたりとその場に座り込んでしまう。
そして、さめざめと泣いてしまった。
それとは裏腹にテミスは慌てていた。
「ちょっと、フレイ君ど、どうしたんですか?」
「ほ、本当にごめん。僕ゴーレム無理なんだ……」
フレイの力ない声にテミスは
「え、ええ。そ、そうなんですか?」
「怖くなっちゃって……」
「だったら……私が代ります」
そうテミスが呟いた瞬間、フレイの意識はその場から消え去った。
そのままテミスはゴーレムのことを一気に殴りつけていく。所かまわず、次々に。
「……人格を変えたということか。だとすると、やはり、テミスには変身者が存在する」
コロシアムの天上にて座り、その戦いを見る影があった。
それはアスラ。
そこで、横に駆けあがってくる影があった。
キメラの羽の鎧を身にまとい、顔には涙の跡があるエデンであった。
「な、何しているんですか!アスラさん!」
「な、なに」
「ふ、フレイさんが壁に叩きつけられて、死んだかもしれないんです! さっきまでは、私のことを……」
そう言ったままエデンが泣き止むことはない。
フレイ、と言うのはあの陰気そうな青年のことか、そう思ったところで、彼の脳裏に少年が映り込んでくる。その少年はこちら側に微笑んだが、フレイではない。この少年は……と考えたところで、エデンが肩をはたいてきた。
「行きますよ!弔い合戦です!」
「お、おう」
二人はコロシアムの天上から弓を構える。
「これ、使ってください」
エデンが何かを差し出す。そこには白い液体の入った瓶があり、それを矢じりに着けるように指示をする。
「これは?」
「あたった物を内側から爆破する矢です」
そこでアスラはふっと鼻で息をしながら微笑した。
「な、なんですか?」
「ありがとう、貸してもらうよ」
(君のおかげで助かった)
彼は心の中で呟いた。
テミスの攻撃はまるで通用していないように見えた。この目の前のゴーレムは何度も再生を繰り返す。この再生と言うのも特殊であり、崩れた建造物から自分の体を構成させるため、キリがなかった。
「めんどいですね」
こういう時にフレイが機能していれば何とかなるのですが。
ゴーレムがトラウマとは。一体何があったのだろうか。そんなことがテミスの脳裏に巡る。
ゴーレムはこちらに攻撃するというよりは地面へ殴りつけることの方が多い。
何かを破壊しようとしているのか。
ただ、とにかく止めなくてはならない。このままもし暴れれば。
そう考えた時、横から飛んできた岩に気づかなかった。
「まずっ」
そう口にしたとき、岩は見事に爆発。
何とか助かった。
さらに、動こうとしたゴーレムに向けて次々に放たれる弓矢の雨。
それらは一気に爆発を起こし、煙が巻き上がる。
そして、気づけば、その場にゴーレムの姿はいなくなっていた。
「ま、じか……」
そこでテミスも変身を解除する。
周囲にゴーレムの気配はない。一体何だったのか。そう思ったとき、不意に目の前に現れたのは折れた砲身であった。
「これを破壊していたのか……ん?」
砲身の上に誰かが立っている。
それは白いパーマのかかった髪の少女……は一瞬で消え去った。見間違いだろうか。
そこで、何かが此方にかけてくる気配があり、テミスはフレイと人格を入れ替えた。
「お、戻った……勝ったの……か……?」
彼がそうつぶやいたとき、抱き着かれてしまう。汚れているエデンであった。
「わわ、どうしたの?」
「死んだかと思いましたよー、生きていたんですね」
エデンの後ろにはアスラの姿もあった。
「悪運の強いやつだ。まさか、生きて……」
そこでアスラはセリフをとどめる。
そして、なぜか、背中を向けると、「あ、わり、ちょっと用事思い出した」と言い、そのまま飛び去っていった。フレイはそんな彼の背中に手を振った。
レイアは観客席からは飛び降りており、ステージの裏へ回っていた。
その裏では、黒いローブを着た人物に連れられて行く、首輪をつけたものがいた。
その首輪をつけているのは、茶髪の槍使いの男。
近づいて、名前を呼ぼうとする彼女であったが、結局なにもできなかった。
死んだ目をした彼をただ見送っていた。今の彼女にそれをする権利はないと感じていた。
そんな中で、背中から声をかけられる。
そこにいたのはエデンであった。
「「あ、あのさ。ごめん」」
彼女は頭を下げていた。それに対しレイアはあわただしくしている。
そして彼女もまた、頭を下げており、声が揃った。
「話聞かずに」
「自分の立場ばかり主張して」
二人は自分の反省点を話し、抱きしめあっていた。
そんな二人を見て、フレイは微笑んだ。
(これにて一件落着)
(……とはいかない)
フレイは家に入る前に足をとどめた。
セリナがいる。
自身の正体を知るセリナが。
そんな不安を思ってか、テミスは本のページをめくりながら、今日の戦績を声高らかに言っていた。
「今日明らかになったのは、生物兵器開発の記憶を人間から取り除いた、だそうですー」
やっぱり意味不明であり、フレイは今の思いを口にしていた。
「大丈夫かな……」
「と、とりあえず、自宅なんですから……」
「それもそっか」
フレイは思い切って、玄関を開けると、階段から駆け下りてくる音が聞こえた。
そして、セリナが現れ。
「フレイ、すごいもの発見したかもしれないの。センシャって言ってさ」
キラキラした目をこちらに向けてくる。
「……」
フレイは目を見開いた。
そんな彼にセリナはあっ、言い忘れてた、と付け加え、呟く。
「おかえり」
フレイもそれに笑って返した。
「ただいま」
【お知らせ】
お世話になっております。やまだしんじです。
読んでくださりありがとうございます。
ぜひ、よろしければお気に入りや感想を書いていただけると大変ありがたいです。モチベーション向上につながります。よろしくお願いいたします。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる