14 / 30
第14話 人間軍の策略
しおりを挟む
「奴隷だと思わないんですか!?」
さっきの言葉がエデンの脳内をリフレインする。
彼女から見たら私はそのように思えるのだろうか。いや、不思議ではない。
レイアとエデンの関係はお嬢様と召使い。
世間的にも現実的にも。この召使いも世間一般から見れば、レイアの立場は奴隷と呼ばれるもののことだ。
「優しさじゃない。私は、彼女に普通にしてほしいだけ」
その普通を押し付けているのか、普通がずれているのか。
奴隷に対して、自分がすることはあっているのか。
世間一般でレアは奴隷という扱いが普通だということは知っている。
ぞんざいに扱われ、その命さえも賭け事の道具とされるのも知っている。
「でも、彼女は奴隷じゃなくて、ただの人間だ」
自問自答を繰り返してしまう。彼女にどう接すればいいのだろう。普通の人間とは何なのだろう。
この日は結論を出すことができなかった。
なんとなく気まずくなり、次の日、レイアには休暇を出した。
ギルドに着くと、そこにはフレイとアスラが集まっていた。
「おはようー」
フレイからのいつも通りゆるい挨拶に「おはよう、です」と力ない声が漏れた。アスラはエデンの口調で、何か考えるように顎に手を当て、宙を眺める。そして、続けて言った。
「今日は、レイア君はいないんだな」
その言葉にフレイはぎょっとしたような顔をし、彼に耳打ちする。
「ちょ、言わないようにしたんですよ、僕」
「ダンジョンボスと戦う際に余計なものを抱えていると後に響くからな」
エデンからきつい口調が飛んでくると思ったが、彼女は唇を紡いだまま、目を細める。弱弱しく見えた。だが、彼女はハッと気づいたようにいつも通りのキッとした表情を見せる。
「別に。休みが欲しそうだったから上(あ)げただけです」
「なるほど。人間とレアの民族が共に行動していることは違和感ではあったが、エデン君とレイア君はやはり主従関係と言うことだったんだな」
その言葉に対し、エデンは何かを言いたげにしたが、背中を向ける。
そこから彼女は呟いた。
「とりあえず、今日は変装して、街に調査する感じでお願いします」
その背中はフレイから見ると妙に小さく見えた。
セリナが呼び出しを受けたのは、ドーム状の施設、コロシアムの最上階に併設されたレストランであった。その店の前。中を覗くことも失礼な気がして目を向けることができない。ただ、先ほどから吸い込まれるように入っていく人間は誰もかれもきらびやかなドレスを着ていた。人間の中でも一部の富豪のみが入ることを許されている施設。敷居が高いと言われるのなんの。このようなところに呼び出されるとは思ってもいなかった。
「え、身だしなみ大丈夫かな……」
彼女が着ているのはごく普通の民族衣装。連絡を受けて慌てて洗濯していた。特に匂うことはない……と思いたい。手紙を見ると、宛先には人間軍中将の字が記してある。この街の中で治安を統括する部隊のナンバースリー。それを聞いて、のどをごくりと鳴らす。
緊張した面持ちの中、彼女は背中から声をかけられる。
「君が、セリナさんかな?」
そこにいたのは背の高い黒髪の男性であった。年齢的には三十代に見えるが、この年齢で中将……?
「はい、そうですが。えと、あなたがソノさんですか?」
「えぇ。私は人間軍中将のソノと申します。よろしくお願いいたします。では、このレストランに」
彼に連れられて入っていくと、そこは正にその光景からコロシアムを一望できるようになっている。その窓際から望遠鏡を使って眺めている人々も何人かいた。
しかし、案内された部屋は窓際の席ではなく、ソノは店員に何か声をかけていた。すると、そのままその店員に従い、奥へと通される。
奥に行くとそこからは階段が出てきた。階段の先にはいくつかの扉が出てきたが、それをソノがカギを開けて、案内していく。
階段を降りていくと、だんだん何か物音が響き渡ってきた。
人の話し声も聞こえる。
そして、ソノは戸惑っているセリナに話しかけた。
「セリナさんには見てもらいたいものがあってね」
彼に従い、進んでいくとその先にあったものは。
何人かの作業員。そして、彼らの前に。
巨大な鉄の塊。何か車輪が並んでいる。その頭(?)の方についているのは砲台のようにも見える。砲台に関しては人間軍が管理しているものとなっているが、この鉄の塊は今にもこれだけで動きだしそうな。
「すごいだろう」
「これは……?」
「このコロシアムの地下で発掘されているものでね。それ以外にも多くのこういったオーパーツが見つかっている」
「オーパーツ……?」
その単語をセリナは聞いたことがなかった。そもそも、こんな場所を軍が管理しているなんて聞いたことがない。こんな技術を自分が見てしまっていいのだろうか。あたふたし始めた彼女に気づいているのか気づいていないのかソノは言葉を続ける。
「これらは今から一万年前の技術のことだよ」
「え、あの。え? 一万年前?」
1万年前と言った場合、あの古代文字のあった時期と同時期である。確かに軍の技術はあまりにも飛躍的に向上しているとは思っていたが。そのような理由であれば納得できないこともない。ただ、これまで自分たちが見ていたのは古代文字のある道具ばかりで、大したものはなかったように思えた。
「君のお父さんが古代文字について研究していただろう? ちょうどあの時期さ」
「そ、そんなことが……?」
「そう。あの鉄の塊は古代文明ではセンシャと呼ばれているらしい」
こんなものがすでにつくられていたというのか。そして、そのような技術があって。あのダンジョンボスと戦って。それでもなおティタンの力を借りなければならなかった。今の人間の手であのダンジョンボスに勝てるのか?
いや、疑うな、そんなこと。セリナは自分に言い聞かせる。だが、そこで彼女はある疑問が生まれてきた。
「えと、ではなんですけど。なんで私がここに呼び出されたのですか?」
そこで彼はあるものを提示してきた。
それは白い液体の入った瓶であり。
「これ。作ったの君だよね」
「……はい」
確かにその瓶の中身……ヒュドラの毒を液状化させたものを作成したのはセリナであった。現地に繰り出し、サンプルを獲得。その後、実験を繰り返し、液状化。非常に安価であり、怪しまれるかと思ったが、すぐに売れ、暴れだした巨人に対してダメージを与えることに成功したと使用者から連絡もあったが。
「これを購入したのは私の娘でね」
あの時、売れたのは一本しかない。成績を残してから売れ、今は品切れであるが、そのうちレシピも公表するつもりであった。
最初、購入したのはエデンという人間の少女であったが、ソノは彼女の父親であったということか。
理解し始めた彼女にソノは微笑みながら真意を告げる。
「それでね。この技術を私だけに公表してくれないかな、という相談さ」
【お知らせ】
お世話になっております。やまだしんじです。
読んでくださりありがとうございます。
ぜひ、よろしければお気に入りや感想を書いていただけると大変ありがたいです。モチベーション向上につながります。よろしくお願いいたします。
さっきの言葉がエデンの脳内をリフレインする。
彼女から見たら私はそのように思えるのだろうか。いや、不思議ではない。
レイアとエデンの関係はお嬢様と召使い。
世間的にも現実的にも。この召使いも世間一般から見れば、レイアの立場は奴隷と呼ばれるもののことだ。
「優しさじゃない。私は、彼女に普通にしてほしいだけ」
その普通を押し付けているのか、普通がずれているのか。
奴隷に対して、自分がすることはあっているのか。
世間一般でレアは奴隷という扱いが普通だということは知っている。
ぞんざいに扱われ、その命さえも賭け事の道具とされるのも知っている。
「でも、彼女は奴隷じゃなくて、ただの人間だ」
自問自答を繰り返してしまう。彼女にどう接すればいいのだろう。普通の人間とは何なのだろう。
この日は結論を出すことができなかった。
なんとなく気まずくなり、次の日、レイアには休暇を出した。
ギルドに着くと、そこにはフレイとアスラが集まっていた。
「おはようー」
フレイからのいつも通りゆるい挨拶に「おはよう、です」と力ない声が漏れた。アスラはエデンの口調で、何か考えるように顎に手を当て、宙を眺める。そして、続けて言った。
「今日は、レイア君はいないんだな」
その言葉にフレイはぎょっとしたような顔をし、彼に耳打ちする。
「ちょ、言わないようにしたんですよ、僕」
「ダンジョンボスと戦う際に余計なものを抱えていると後に響くからな」
エデンからきつい口調が飛んでくると思ったが、彼女は唇を紡いだまま、目を細める。弱弱しく見えた。だが、彼女はハッと気づいたようにいつも通りのキッとした表情を見せる。
「別に。休みが欲しそうだったから上(あ)げただけです」
「なるほど。人間とレアの民族が共に行動していることは違和感ではあったが、エデン君とレイア君はやはり主従関係と言うことだったんだな」
その言葉に対し、エデンは何かを言いたげにしたが、背中を向ける。
そこから彼女は呟いた。
「とりあえず、今日は変装して、街に調査する感じでお願いします」
その背中はフレイから見ると妙に小さく見えた。
セリナが呼び出しを受けたのは、ドーム状の施設、コロシアムの最上階に併設されたレストランであった。その店の前。中を覗くことも失礼な気がして目を向けることができない。ただ、先ほどから吸い込まれるように入っていく人間は誰もかれもきらびやかなドレスを着ていた。人間の中でも一部の富豪のみが入ることを許されている施設。敷居が高いと言われるのなんの。このようなところに呼び出されるとは思ってもいなかった。
「え、身だしなみ大丈夫かな……」
彼女が着ているのはごく普通の民族衣装。連絡を受けて慌てて洗濯していた。特に匂うことはない……と思いたい。手紙を見ると、宛先には人間軍中将の字が記してある。この街の中で治安を統括する部隊のナンバースリー。それを聞いて、のどをごくりと鳴らす。
緊張した面持ちの中、彼女は背中から声をかけられる。
「君が、セリナさんかな?」
そこにいたのは背の高い黒髪の男性であった。年齢的には三十代に見えるが、この年齢で中将……?
「はい、そうですが。えと、あなたがソノさんですか?」
「えぇ。私は人間軍中将のソノと申します。よろしくお願いいたします。では、このレストランに」
彼に連れられて入っていくと、そこは正にその光景からコロシアムを一望できるようになっている。その窓際から望遠鏡を使って眺めている人々も何人かいた。
しかし、案内された部屋は窓際の席ではなく、ソノは店員に何か声をかけていた。すると、そのままその店員に従い、奥へと通される。
奥に行くとそこからは階段が出てきた。階段の先にはいくつかの扉が出てきたが、それをソノがカギを開けて、案内していく。
階段を降りていくと、だんだん何か物音が響き渡ってきた。
人の話し声も聞こえる。
そして、ソノは戸惑っているセリナに話しかけた。
「セリナさんには見てもらいたいものがあってね」
彼に従い、進んでいくとその先にあったものは。
何人かの作業員。そして、彼らの前に。
巨大な鉄の塊。何か車輪が並んでいる。その頭(?)の方についているのは砲台のようにも見える。砲台に関しては人間軍が管理しているものとなっているが、この鉄の塊は今にもこれだけで動きだしそうな。
「すごいだろう」
「これは……?」
「このコロシアムの地下で発掘されているものでね。それ以外にも多くのこういったオーパーツが見つかっている」
「オーパーツ……?」
その単語をセリナは聞いたことがなかった。そもそも、こんな場所を軍が管理しているなんて聞いたことがない。こんな技術を自分が見てしまっていいのだろうか。あたふたし始めた彼女に気づいているのか気づいていないのかソノは言葉を続ける。
「これらは今から一万年前の技術のことだよ」
「え、あの。え? 一万年前?」
1万年前と言った場合、あの古代文字のあった時期と同時期である。確かに軍の技術はあまりにも飛躍的に向上しているとは思っていたが。そのような理由であれば納得できないこともない。ただ、これまで自分たちが見ていたのは古代文字のある道具ばかりで、大したものはなかったように思えた。
「君のお父さんが古代文字について研究していただろう? ちょうどあの時期さ」
「そ、そんなことが……?」
「そう。あの鉄の塊は古代文明ではセンシャと呼ばれているらしい」
こんなものがすでにつくられていたというのか。そして、そのような技術があって。あのダンジョンボスと戦って。それでもなおティタンの力を借りなければならなかった。今の人間の手であのダンジョンボスに勝てるのか?
いや、疑うな、そんなこと。セリナは自分に言い聞かせる。だが、そこで彼女はある疑問が生まれてきた。
「えと、ではなんですけど。なんで私がここに呼び出されたのですか?」
そこで彼はあるものを提示してきた。
それは白い液体の入った瓶であり。
「これ。作ったの君だよね」
「……はい」
確かにその瓶の中身……ヒュドラの毒を液状化させたものを作成したのはセリナであった。現地に繰り出し、サンプルを獲得。その後、実験を繰り返し、液状化。非常に安価であり、怪しまれるかと思ったが、すぐに売れ、暴れだした巨人に対してダメージを与えることに成功したと使用者から連絡もあったが。
「これを購入したのは私の娘でね」
あの時、売れたのは一本しかない。成績を残してから売れ、今は品切れであるが、そのうちレシピも公表するつもりであった。
最初、購入したのはエデンという人間の少女であったが、ソノは彼女の父親であったということか。
理解し始めた彼女にソノは微笑みながら真意を告げる。
「それでね。この技術を私だけに公表してくれないかな、という相談さ」
【お知らせ】
お世話になっております。やまだしんじです。
読んでくださりありがとうございます。
ぜひ、よろしければお気に入りや感想を書いていただけると大変ありがたいです。モチベーション向上につながります。よろしくお願いいたします。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる