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25話 国王の襲撃を防ぐ為に
しおりを挟むリュウトが、気が付くと寝ていたベッドの上でラブシャーヌ創造の女神に会ったのは夢かと思い。
ベッドに起き上がると、いつもと違い身体中に力が満ち溢れていた。
確かめる為にステータスオープンしてみると。
名前、リュウト・プテラノ(前田信二)
創造の女神の加護持ち
年齢、16歳
種族、龍人族 → 龍神王
(本来の姿で空を飛べる、人間の姿でも飛べる)
魔力、500 → ∞(無限大)
魔法能力、5 → 10
創造の魔法使い。→ 神の魔法使い
(全魔法が使える)
職業、魔法剣士 → 救世主
万能翻訳機能保持者
(どんな言葉でも翻訳する機能)
とんでもないステータスになっていて、目を剥いて驚いて。
「う、嘘だろうー! 何で俺が救世主なんだよ」
思わず自分を俺と呼んで呟いたのだ。
起き上がり、着替えて食堂に行こうとすると通信機から音がして連絡してきた相手のハンドイが。
「大変です、1か月後にゾンダイ公爵と天使教会が王城を襲って国王の暗殺を企ています。詳しくはリュウト様が戻ってから話しますが早急に王都に戻って下さい」
「やっぱりか! 分かった。今日中に王都の屋敷に戻る」
食堂に行くと仲間の3人と辺境拍夫妻も揃っていた。
食事の前に嫌な事を話すのは嫌なので、食事が終わるのを待って。
「先程、ハンドイから連絡があり。1か月後にゾンダイ公爵と天使教会が王城を襲って国王と王族の暗殺を企ている証拠を掴んだらしいのだ」
ガンゾイ辺境拍が冷静に。
「やっぱりですか。リュウトは直ぐに王都に帰るのだろうが、わしも一緒に王都に行く事にしょう」
「いや、それよりもこの機に乗じてナチラス聖国が攻めて来るかも知れないので出来るなら兵士を増強して備えて下さい」
「そうか、それもあり得るな。リュウトのお陰で此の地も食料の心配も無くなり。住民たちも明るくなって兵士が強くなって士気も上がっているから,いざという時は此の地で敵を食い止めて時間を稼ぐから王都を頼む」
「はい、分かりました。所でギルドの総責任者はどんな方ですか」
「王都のギルドのマスターが総責任者で名前はサバールで国王とわしの同級生で親友だ。彼も龍神族の子孫だから信用して良い奴だ」
「そうですか、紹介状を書いていただけますか」
「アッハハ、紹介状などいらんよ。彼奴はリュウトの事を知っていてザガント司祭長が合わせてくれんと怒っていたからギルドに行ったら直ぐに合うはずだ」
「ギルドの事を教えてくれなくてザガントには困りましたよ。じゃぁ、僕たちは此れから移転して王都に帰ります。2か月間、お世話になりありがとうございました」
「世話になったのは、わしらの方だよ。領地を此処まで豊かな地にしてくれて本当にありがとうございます。領主として龍人王様にはお礼を申し上げます」
「改まって礼を言われると、照れるな」
それから、移転して王都の屋敷に戻ったのある。
屋敷に戻るとハンドイが居て詳しく情報を聞くと、直ぐに行動して王城に行き陛下に面会したのだ。
情報を伝えると陛下は。
「わしの影の者もそれらしき情報を掴んでいたが、そこ迄は詳しく知らかったみたいだ。リュウトの影の者たちは優秀みたいだな。ゾンダイ公爵家の事だが以前は龍神族の子孫だったのだが、今は如何やら違うみたいなのだ」
陛下が言うには、ゾンダイ公爵家は同じ龍神族の子孫でこの国を興したオスガン1世に従い戦った功績で公爵になったのだ。
100年位前に領地に悪性の病気が流行り、その時には領民の半数が亡くなってしまい。
公爵家の家族と親族も全て亡くなり、悪性の病気が流行る1年前に養子に迎えた男性だけが王都に来ていて生き残り、その男性が公爵家の当主になり、今の当主はその子供なのだ。
だが、ゾンダイ公爵家がいち早く天使教に変わったのを不審に思い裏の者に調べさせた所、養子になった男性はナチラス聖国で牧師をしていた事が判明したのだ。
その牧師が公爵家の養子になった経緯は不明だが、もしかしたなら不正に養子登録をした疑いもあるので陛下は今のゾンダイ公爵家は龍神族の子孫では無く。
ナチラス聖国が何かの方法で領地に悪い病気を故意に流行らせ、先代の公爵家の家族親族を亡き者にして乗っ取ったみたいだと話した。
陛下の話を聞いてゾンダイ公爵の行動からして、大分前から計画して実行したのだろうと思ったのだ。
事は急ぐので、3日後に主な龍神族の子孫を集めて対策を協議することにしてリュウトたちは王城の帰りにギルドに寄る事にした。
ギルドに着き、受付に行きあの巨乳の受付嬢に。
「ギルマスに面会したのだが」
「確か、シンジ様でしたね」
「それは、冒険者の名で本名はリュウト・プテラノだ」
受付嬢は名前を聞いて驚いて目を見開き。
「わ、分かりました。一寸、お待ち下さい」
受付嬢が慌てて凄い勢いで2階に行き、ダンディーな男性と一緒に戻って男性が。
「此処では何ですから、私の部屋にどうぞ」
その男性に付いて行き、ギルド最高責任者と書かれた部屋に入ると。
「私は、此の大陸のギルド総責任者で、此のギルドマスタのサバール・ランギンと言います。サバールとお呼び下さい。龍神王様にお目に掛かれて光栄です」
「堅苦しいのは嫌なのでリュウトと呼んでくれ」
「はい、分かりました。せめてリュウト様でお許しを」
「慣れるまでは、其れでいいが・・・・」
「サバール、ギルドでは天使教会をどう思っているのだ」
「一言で言うなら敵です。私共も独自に調べましたが至る所で天使教に否定的で有能そうな冒険者を殺害しています。決定的な証拠を掴めずに困っています」
鑑定の魔道具を思いだし、マジックバックに入れていた鑑定の魔道具を取り出して机の上に置くと、ナナファ―ナが。
「鑑定の魔道具が完成したのですか」
「多分だが作動すると思うよ。サバール此の水晶に触って少し魔力を流してくれるか」
魔道具はシルバーの光沢の30cm四方の箱の上に水晶とパソコンの画面見たいのがあり。サバールが水晶に触り魔力を流すとパソコンの画面みたいな所に文字が表示され。
サバール・ランギン
種族、人族、性別、 男
魔力、400
能力、 5
魔法の属性、 風、土
職業、指導者
思った通りに作動して個人情報の年齢などは(特に女性は嫌がるので)表示されないで、必要なものだけが表示されたのだ。
サバールが驚いて。
「えっ? こ、此れは何ですか?」
「此れは鑑定機だよ。天使教会が授けていると言っているが巫女が鑑定出来て天使教会に都合の良いように鑑定の結果を変えて授けると言っているだけで、騙しているから誰でも自分のステータスを正確に知る事の出来る鑑定の魔道具を作ったのだよ」
「そうですか。私は天使教会に魔力200,
能力2、魔法が土属性で職業が戦士と言われて腑に落ちずに不信感を持っていました。そういう事だったのですか、風魔法を使えるなら練習してしてみます」
「サバール、この鑑定機で信用出来る職員、冒険者、天使教会に不信感を持っている人達を鑑定して本当のステータスを教えてくれるか。それで天使教の信者が減れば困窮者や自殺者が減ると思うから」
「はい、是非やらして下さい。此の大陸にギルドは200か所あるので鑑定機が200は欲しいのですが」
「そんなにあるのか、今の手持ちは10台しかないがなるべく早く作って渡すよ」
黙って聞いていたサヨナァが。
「リュウト本人は自覚していないが、私の母親や住民が言っていたようにもう神様だね」
こうしてギルドの協力を得て住民たちを騙し続けている天使教会と対峙することにした。
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