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第3話、人材
しおりを挟む採用者と会う前に今までの父上が重要していた側近や幹部クラスの人物はいなくなったが、残った兵士などを心眼で見てみたがやはり一般の兵士止まりが多かった。
その中で1人だけ武術の才能が以上に高い男性の兵士がいたので俺の側近にして護衛にすることにした。
採用通知をしてから1週間後に合格者を集めて訓示をして。
「皆の者! 先ずは合格おめでとう。此れからは君たちにこのクラーク子爵領の発展の為に尽くしてもらうが、全力ではなく80%の力で仕事に励んでくれ。何故、全力でと言わないのはここぞと言う時の為に余力を残して欲しいからだ。俺みたいな若造に仕えるのが嫌なら今すぐ帰ってくれ」
暫く待ったが帰る者はいなく。
「誰もいないみたいだな。この後は顔見知りになる為に兵士は以前からの先輩兵士たちと、屋敷の使用人は俺の母上たちと食事会をしてくれ。此れから呼ぶ6人は俺の所にきてくれ。それでは解散だ」
俺の所に集まった6人は此れから前世では35歳で死んだ知識を使い、クラーク子爵領の防衛、発展の中心人物に育てるつもりだ。
俺の選んだ6人は次の通りで若いが能力のある人ばかりだ。
側近6人の中心人物にして俺の片腕にする予定。
名前 デニス
性別 男
年齢 24歳
総合能力 80
忠誠心 80
悪心 10
武術 70
知力 80
魔法 火魔法
側近、兵士の訓練の責任者にする予定
名前 バニー
性別 男
年齢 22歳
総合能力 70
忠誠心 70
悪心 10
武術 70
知力 70
魔法 水魔法
弓のスキルを持って居て弓が得意で兵士の弓隊の隊長にする予定
名前 アニー
性別 女
年齢 16歳
総合能力 70
忠誠心 80
悪心 10
武術 60
知力 70
魔法 風魔法、
剣のスキル持ちで剣の達人なので俺の専属の護衛人にする
名前 ベン
性別 男
年齢 16歳
総合能力 65
忠誠心 70
悪心 10
武術 90
知力 50
魔法 火魔法
事務官
名前 ブラッド
性別 男
年齢 20歳
総合能力 80
忠誠心 80
悪心 10
武術 50
知力 80
事務官
名前 カミラ
性別 女
年齢 20歳
総合能力 70
忠誠心 80
悪心 10
武術 40
知力 75
思ったより良い人材が見つかりこれからのクラーク子爵領の発展に貢献してくれるだろう。
6人とは食事をした後に個別に話をして役割を伝え希望を聞いた。
皆は俺に忠誠を誓い協力をすることを誓ってくれた。
早速行動を起こし、事務官のブラッドとカミラには領民の実態を知らないので正式な人数、住まいなどを調べ、住民台帳を作ることを命じた。
バニーには兵士の訓練をするように命じ、アニーには新しく20人を選抜して弓隊を作る事を命じた。
デニスは、以前はアーサー王国軍に所属して若いが部隊長をしていたが、将軍と意見が合わず嫌われて追放されたらしい。
人格も頭も良く、武術も一流で火魔法も使え良い人物なのに何故追放されたのか聞くと。
「私は将軍の座を狙っていると思われて嫌われたみたいです。アーサー王国は貴族が勝手なことをして、国王は愚王で嫌になり生まれ故郷の此処に帰りアラン様が災害から復興させた手腕を聞きこの方ならと思い、仕える事にしました」
デニスの話を聞きアーサー王国の内情にも詳しいので、これからクラーク子爵領の発展にも欠かせない人材になると思ったのだ。
この国はデニスの言った通り前王は威厳があり賢く臣下の貴族を思うように使いこなしていたが、弟の今の国王が前国王に毒を盛り殺した疑いがあるが国王の座に就いた。
本来なら前国王の子供が国王になるはずなのに、その子供2人と母親の王妃は殺されるのを恐れて密かに側近と王宮を逃げ出し、今は行方不明になっている。
国王になった弟は行方不明の前王妃と子供も懸賞金をかけて今でも探しているらしい。
自分に媚びる貴族を優遇し、国は乱れてこの時とばかり貴族たちは領土を広げようとして争いを始め戦国の世になった。
後で聞いたが、デニスは俺の父上の側近の3男で家督を継げないのでナル王都に行き王国軍に入り頭角を現し部隊長までになったのだ。
優秀な人材なので俺の片腕として活躍するだろう。
今は戦国の様相で、各地で領地をめぐる戦いが至るところで起きて敵の領主を暗殺する者もいて、俺もモーガン伯爵に狙われる危険があるので、ベンはいつも俺と一緒に行動して護衛をしている。
この世界で魔法を使えるのは100人に1人で、その中でも優秀な魔法使いは千人に1人くらいで、俺が側近に選んだデニスとベンは火魔法、バニーは水魔法、アニーは風魔法を使えるので戦いになればその実力を発揮するので楽しみだ。
今はモーガン伯爵が攻めてくる場所に土魔法で砦を築いていて万全を期しているところだ。
俺が心眼で見て弓に向いている兵士を20人選抜して弓部隊を作りアニーに訓練をさせている。
バニーは兵士を強くするために厳しい訓練をさせて兵士から鬼教官と呼ばれているみたいだ。
戦いの準備は砦を作ったので後はデニスに任せて俺は専門の農業の改革に取り組み、クラーク子爵領の発展のために特産品を作るつもりなのだ。
兵士が少ないのでキャシーには常時兵士や人材の募集をさせている。
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