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第2章

51.呆気ない終幕

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キサギは八咫烏を握る右手を掲げると、そのまま下へと下ろし石突をトンッと地面に軽く叩く。


『静寂を。静粛を。静謐を』


静かに瞼を閉じたキサギの口から紡がれるこの世界には無い前世の言葉に、魔力が帯びる。


途端にブワリと広間の地面全体に、無数の魔法陣が走る。


薄青い淡い光を放つ魔法陣の光景は、まさに壮観で荘厳。


初めて見る光景にリカルドはゴクリと息を呑み、先程外へと走ったバリーは胃がスッキリしたものの、広間に充満する濃密な魔力に完全に酔ってしまったのと先程の光景を目の当たりにした事ですっかり参っており、青白い顔のままに角で蹲っていた。


対してジェノヴァは悠然と状況を見守っている。


薄く細く目を開き、キサギが低く静かな声音で無表情のまま、まるで奏でるように更に言葉を紡ぐ。


『此方の智見を投影せよ。拒絶は能わず』


するとキサギの声に呼応するように、魔法陣の薄青い淡い光が明滅し始めた。


「な、何を!?」


青ざめたままにザガンが喚き声を上げた。


それを伶俐な目で見下ろしたままに、キサギは八咫烏を掲げる。


「言っただろう?遊んでやる、と。ここに私の欲しいお前の記憶だけを掬い出し、晒してやろうじゃないか」


無表情の顔に、口元だけニィと笑みが浮かぶ。


それはいつもの神秘的な笑顔とは程遠い、まるで悪魔のような笑み。


途端にザガンの表情が恐怖に歪む。


「や、やめろ!やめろやめろやめろぉぉぉぉぉ!!」


キサギに踏みつけられながら、ザガンが焦燥に駆られ、唾を撒き散らし狂った様に喚き散らす。


だがザガンの叫びも虚しく、この魔法陣はキサギの領域。


“拒絶は能わず“との詠唱通り、ザガンが拒否してもその様な事が罷り通る訳など微塵もない。


「なんだ?遊んで欲しかったのだろう?望み通り大いに楽しもうじゃないか」


掲げた八咫烏の刀身にキサギの魔力が集中し、魔法陣の明滅が強くなる。


すると明滅していた薄青い光が急速に凝縮し、キサギの目の前で直径3メートルくらいの球体へと変化する。


ザガンの頭部を踏みつけながら、空いた左手を球体へ向けてゆっくり翳す。


「さぁ、『晒せ』」


キサギの言葉と共に、球体に突然映像が映し出される。


それはザガンが経験した過去の記憶で、音声のない映像が早送りの様に次々に流れて行く。


村落や街を襲い、人々を嗤いながら殺戮する姿。


冒険者と思われる者達をいとも簡単に屠る姿。


そんな映像にリカルドだけがカタカタと体を小刻みに震わせ、他の者達はただ静かに見つめる。


だが、リカルド以外の者達だけ気付く違和感があった。


その映像に映るザガンの顔には、炎の柄の刺青が入っていない事に。


そんな映像がひとしきり流れた後。


突然映し出される、何処かわからない石造りの広間。


薄灯にぼんやりと照らし出される、フードを目深に被って完全に顔を覆い、長いマントで全身を隠す男とも女とも分からないどう見ても怪しい1人の人物。


その人物の前に並ぶザガン、ベリアル、そして見た事のない上位魔人と思われる男性と女性。


彼ら4名に向かってフードの人物が右手を掲げる。


袖口から現れたその右手には、全貌は見れないものの皮膚全体を覆うように、夥しい炎の柄の様な刺青が彫られていた。


何かを詠唱したのか、フードの人物の手から魔法が放たれると、その前にいるザガン達4名の体の一部分に炎の柄の刺青が入ってゆく。


それを見る限り、恐らく彼ら4名が四魔闘将と呼ばれる魔人達なのだろうと、映像を睨みつける様に眺める誰もが思う。


次々に映像が切り替わり、その中にはザガンが他の上位魔人達へと魔法を振るう姿が映し出される。


制約魔法を掛けていたのはザガンのようだ。


そして、次に映し出された映像には、気持ちが悪いほど毒々しいドス黒い繭の様な大きな物体が4個。


薄い膜に覆われたその物体の中をよく目を凝らして見ると、身体の至る所に管を通されたザガン達4人が、膝を抱えて水中の中を漂う様に眠っている。


それは例えるならば、母体の中で眠る胎児のよう。


ドクンドクンと脈打つその物体の上部が突然せり上がり、そこからニュルニュルと生えるように現れるザガンやベリアル達。


これが所謂、影が生み出される瞬間だった。


そしてその影達の前に佇むのは、やはりフード姿の人物。


広間に居る誰もが、音のない映像を食い入るように見つめる中。


キサギだけは映し出される映像以外にも、ザガンの持つ膨大な記憶が漏れる事なく音声付きで脳内に流れ込んで来る。


キサギの眼球が忙しなく、凄まじい速度で動く。


それはまるで、己の脳内に流れ来る膨大な量のザガンの記憶を、常人では測れない速さで処理する機械のように……。


暫くするとパタリと映像が途切れ、そこにはただ宙に浮かぶ薄青い光を放つ球体だけになる。


「……チッ。これだけか……まぁいい」


キサギの不機嫌そうな低い声音が響く。


そして掲げる右手の八咫烏に魔力を流すと、宙に浮かぶ球体がシュルシュルと音を立てながら、八咫烏の刀身へと吸い込まれるように消えていった。


同時に、地面に広がっていた夥しい数の魔法陣がパァンッと細かい粒子を巻き上げ、空気の中へと消えて行く。


広間にまた静寂が戻って来た。


掲げた八咫烏をゆっくり下ろしたキサギが、ザガンの頭部を踏み付ける足に力を込める。


「ふむ。あのフードの者が全ての元凶か。結局あれが誰なのかまではわからなかったが……お前達4名は、たまたま奴のお眼鏡に叶うだけの膨大な魔力の器と、残虐な性格を持っていた。だから最初に力を与えられたのだな。その証が、炎の柄の刺青。その後奴は次々と上位魔人へ力を与え、その数を着々と増やした……奴からすれば、増やした魔人達の中から、最初の4人以上の強者が生まれれば最良だったのだろうな。今のところは生まれていないようだが……あぁ、成る程……お前がフォラスのように制約を掛けて妄信させているのは、自分が四魔闘将の座から堕ちるのが怖いからか?ふっ、なんとも器の小さい最上位魔人だな」


「違う!!俺は……俺達四魔闘将は、選ばれた精鋭だ!!上位魔人の中でも優れた個体種だとあの御方がおっしゃったのだ!!」


「優れた個体ねぇ……物は言いようだな。で、お前の本体は今、あの悍ましい繭の中でスヤスヤ眠っている、と。だが体験した情報は並列化される。現在それが上手く機能するかの実験中、といったところか」


「人間には出来まい!!この様な崇高で高等な技術など!!」


「必要性がないだけだろう?人間には寿命があるが、限られた命だからこそ、命ある限り、己の夢や希望を叶えようとがむしゃらに努力し、その命を滾らせ燃やす。儚くも強い存在だ。お前達のように、ただなんの目的もなく、意味もなく長い生を生きる者達には、永劫に手に入らない物だな…………あぁ、そうか。お前達魔人は、人間に憧れていたのか。数多の困難を乗り越え、希望に燃える彼らが羨ましかったのか」


「五月蝿い!五月蝿い!!そんなわけがあるか!!人間の様な脆弱で、知能の低い、加齢と共に力を衰えるさせるような呪縛に囚われる種族など!!!」


「フードの者は己の手足となる上位魔人を増やし、四魔闘将の影の量産を安定化させ、何故かはわからんが世界中に恐怖と脅威を振り撒きたい。対してお前達は羨望する人類にお前達の鬱憤をぶつけたい……成る程、利害の一致が見えるな」


「五月蝿い!五月蝿い!!黙れ!!俺達は選ばれた者だ!!脆弱な下等生物など、この世から消えてしまえば良い!!光の下でのうのうと生きるだけのお前達に、この世界は余りある物だ!!選ばれた俺達が、何故日陰で生きねばならん?!この世界は人間などではなく、俺達にこそ相応しいのだ!!!」


「……それが目的か」


「そうだ!!あの御方がそれを叶えてくれる!!導いてくれる!!俺達こそ選ばれた種族なのだと!!本来この世界で生きるべきは人間などではない!!俺達こそが相応しい存在なのだと!!」


「妄想、妄信も甚だしいな……フードの者は洗脳魔法か魅了魔法でも使っているのか?恐ろしい程のカリスマ性だな……まぁいい。どちらにせよ、刺青の上位魔人の増加は厄介だが、それ以外はまだ実験段階。本格的な影の量産までには至っていない。今なら対処が出来る。面倒が大きくなる前でまだ良かった、といったところか」


「実験はほぼ完成している!人類の滅亡は目前だ!!」


「そうかそうか、それはそれは大変だ。……どうせこれ以上の情報は何も得られないだろうし、お前は喧しかったが、ペラペラとよく喋ってくれたお陰である程度情報を得られた。一応仕事として面目躍如となったな。さて、これで終了としよう」


「きぃぃぃさぁぁぁぎぃぃぃ!!!許さん!!絶対に許さんぞぉぉぉ!!!」


踏みつけられるザガンの美麗だった顔は憤怒で醜く歪む。


対してキサギは無表情のままに悠然と肩をすくめるだけだ。


「許さんと言われてもな。勝手に情報を垂れ流したのはお前だろう?嫌ならば対抗魔法を展開するなり、私を攻撃するなり抵抗をしてみせろ。先程から喚いてばかりではないか。私は別にお前の魔法を封じるような真似はしていないぞ?」


そしてその表情が、また足元のザガンを嘲笑をするように、悪魔のような仄暗い笑みを浮かべる。


「……まぁ、そもそも私に対抗出来る程の力量があれば、の話だがな」


彼女のその言葉に、ザガンが声にもならない悔しさと怒りの声を呪詛を吐くように漏らす。


「さて、ジェノヴァに魔法を放つ時、お前は言っていたな?確か……こうだったか?」


ザガンの頭部を踏み付ける足を退けると、キサギは一歩後ろへ下がる。


「お前は用済みだ」


八咫烏の切先がザガンの顔に向けられる。


「開け、煉獄の門。出でよ、煉獄の門番。蹴鞠をするには小さいが、玉投げ遊びくらいにはなるであろう玩具をくれてやる」


放たれた魔法陣の中から、ヌゥッと巨大な厳しい阿修羅の如き姿の何かが上半身を這い出す。


全身に赤とも黒とも言い表せない炎を纏わせた甲冑姿の厳めしいそれは、目の前に転がるザガンの頭部を視界に捉えると、ブウォンと轟音を立てながらムンズと掴む。


「ぐぎぃぃぃ!!熱い!!熱い!!熱い!!」


ジュウと肉が焼ける音を鳴らしながら、ザガンが苦悶に顔を歪めて叫び声を上げる。


それもそのはずで、甲冑姿のその存在は煉獄に住まう者なだけあり、体皮は赤黒い溶岩のようなもの。


その熱に耐え得る甲冑なのだから、当然この世には存在するはずもない高熱である。


だが悲しいかな、上位魔人としての無駄に強靭な体が仇となり、ザガンはその熱さに苦しみ悶え叫びながらも、傷ついた皮膚は急速に治癒してしまう為に、永遠の苦しみを味わう羽目になっている。


門番と呼ばれたそれはザガンの悲鳴などお構いなしで、掴む力を緩める事はない。


「あまり強く握るなよ。潰れたら玩具にならんからな。どれ、少し硬化の魔法もオマケで掛けておいてやろう。まぁ魔人は丈夫だから、ひと時とはいえ暫くの間くらいは玉遊びを楽しめるだろうよ。あちらでゆるりと楽しむが良い」


彼女の言葉に反応した門番が、大事そうにザガンの頭部を掴むと魔法陣の中へと帰って行く。


「くそぉ!!離せぇぇぇ!!熱いぃぃぃ!!やめろぉぉぉ!!」


ザガンの絶叫も虚しく、門番の姿が完全に魔法陣の中へと消え去ると、魔法陣は跡形もなくそこから消え失せた。


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