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第2章

47.白竜ジェノヴァ

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マティアスの執務室からキサギ達は瞬時に転移し、石造りの地面へトンッと軽快に降り立つ。


リカルドとバリーが警戒しながら周囲を見渡すと、そこは石が積み重ねられた重厚感と閉塞感のある通路で、ぼんやりとした魔石の灯りが辺りを照らすものの薄暗く気味の悪さを覚える。


見覚えのある光景だ、とリカルドが密かに思う。


それは王城の地下通路によく似ているのだ。


「警戒されなくても、どうせ誰にも認識されないんですから大丈夫ですよ」


リカルドを背後から追い越したキサギが呑気に言い放ち、スタスタと先を歩く。


旅団の他の者達も特に訝しむ事もなく、彼女に付いて歩みを進める。


「ここは……?」


「ジェノヴィア王宮の地下ですよ?白竜の所へ行きます」


「は?!ジェノヴィア王宮?!どうやって?!」


「転移したに決まってるじゃないですか」


「「は?!」」


リカルドとバリーが足を止め、思わず声を重ねて叫ぶ。


それもそのはずで。


彼らの知る転移は、上位魔術師達に魔力を注がれてポータルを使用する物。


個人で使用する事などまずあり得ないのだ。


前をスタスタ歩くキサギの口からあり得ない事を聞かされ、戸惑うのも無理はない。


歩みを止め、顔だけをリカルド達へと向けるキサギの表情には呆れがありありと浮かんでいた。


「あの……置いて行きますよ」


「普通は転移ポータルを使用するだろう?!」


「あーはいはい。私、貴方がたの知る普通とは違うんで。規格外だと思えばいいじゃないですか」


喚くリカルドへ端的に言い放つと、キサギはまた前へとスタスタと歩いて行く。


暫く呆然とした2人は、キサギ達の背中が小さくなる前にハタと現実に戻り小走りでその後を追った。


静かになった一行が歩みを進める事暫く。


目の前に固く閉ざされた細工の美しい重厚な扉に突き当たる。


扉は閉ざされているにも関わらず、周囲には異様な気配が充満し肌を刺す様な痛みを感じる。


思わずバリーがゴクリと唾を呑み込んだ。


「ここね」


キサギが小さく呟く。


その背後に立つリカルドとバリーは、彼女が次に取る行動を注視する。


「破魔壁」


キサギが鈴を転がすような涼やかな声音で、周辺に結界を展開する。


当然騒ぎにならぬ様、抜かり無く完全防音と幻術のバフを付けて。


そして扉に手をかけ押し開ける……


のかと思いきや。


「たーーーのもーーー!!」


ドゴォォォォォォン!!


突然けたたましい轟音が響き渡り、埃が周囲に撒き散らかす。


リカルドとバリーはポカンと口を開け、呆然と立ち尽くすしか出来ない。


何と彼女は、スゥゥゥッと息を大きく吸い込んだかと思えば、その麗しい左足をしっかりと地につけ軸足とし、腰をしっかりと入れ、グルリと身体を回転させて勢いよく、それはそれは美しく力強い見事な回し蹴りを、重厚な扉へとお見舞いしたのだ。


旅団らが側で「おぉ~~~」と歓声を上げ、ビャクランとソウエイに至ってはパチパチと小さく拍手までする始末。


埃が落ち着き、周辺が見渡せるようになると、中は何もない石造りのだだっ広い広間となっており、その奥には質素な玉座のような大きな椅子に人影が見える。


白銀の長髪に、白地に金の刺繍が見事な衣装を纏った美麗な男性がそこに鎮座しているが、その様はリカルド達と同様に、目を丸くし口をポカンと開け呆然としていた。


「なんだ、無事だったのね!良かった~!異様な気配が漂ってたから何かあったかと思ったわ」 


ホッと安堵の息を吐き、場違いにもにこやかにキサギが言い放つ。


「……貴様……この所業、どういうつもりだ。我を誰か知っての狼藉か」


簡素な玉座に鎮座したまま、ジェノヴァがその麗しい顔を不快に歪める。


「あぁ、ごめんなさいね。貴方、白竜ジェノヴァでしょう?勿論、知っているわ。大丈夫!結界解けば扉は元通りになるから……」


「痴れ者が!」


ブワリとジェノヴァの全身から遠慮なく膨大な神気が放たれる。


呆然と立ち尽くすリカルドとバリーは結界内に居るにも関わらず、その神気に当てられブルリと体を震わせた。


「へぇ。さすが竜。濃密な神気だわ」


だがキサギは平然と言い放つ。


広間内に張り詰める緊張感と押し潰されそうな神気の塊にも、特にこれといった反応を示さない。


旅団らも同様で、ジェノヴァの放つ竜の神気に当てられているのは、青ざめた顔をしたリカルドとバリーの2人だけだ。


「……我が竜気に平然としている……?貴様、何者だ」


「自己紹介が遅れてごめんなさいね。私はS級冒険者のキサギ。神楽旅団という冒険者パーティのリーダーを務めているわ」


「冒険者だと?たかが人の身でありながら、我が竜気に臆せんとは……」


不快と理解不明の存在に、困惑の感情がジェノヴァを襲う。


「扉壊しちゃってごめんなさい。異様な気配が漂ってたから、もしザガンが来てたらって早合点しちゃった……」


「ザガンだと?奴を知る者か」


「いいえ。そのザガンを討伐に来たの」


「フハハハハハ!人間如きが彼奴を討伐?何の冗談だ。あれはただの魔人ではないぞ」


ジェノヴァはキサギに対し、己の力量もわからぬ痴者の戯言だと、彼女を嘲笑する。


「上位魔人でしょ?勿論知ってるわ。……けど貴方がそう言うって事は……やっぱりザガンは四魔闘将で間違いないかぁ……」


「……人間の娘。此度の愚かな所業は見逃してやる。さっさと帰れ」


「悪いんだけど、ザガンが現れるまでちょっとここで待たせて貰って良いかしら?」


「何だと?」


「心配しないで。貴方には傷一つ付けさせたりしないから」


「小娘。貴様の戯言に付き合うつもりなど……」


「……あぁ……もう面倒だわ。ちょっと黙ってくれる?」


これは暖簾に腕押しかと、だんだん辟易して来たキサギが会話のキャッチボールを諦める。


そして突如、ブワリと自身の魔力を放出し、全身に纏わせる。


膨大で、濃密で、神々しいその魔力に、先程まで広間内を埋め尽くしていたジェノヴァの神気は、あっという間にキサギの魔力に取って代わられ、呑み込まれる。


彼女から放たれる今まで感じた事もない重厚な魔力に、静かに見届けるリカルドとバリーはヒュッと息を呑み、自然と小刻みに震える体を止める事が出来ない。


それはジェノヴァも同様で、ただの人間と侮っていた目の前の少女を呆然と見つめた。


「用事があるのはザガンだけ。貴方は五体満足で、貴方の番と貴方の巣へ行ってくれれば、こちらは何も言う事はない。あ、因みに、もしどこかで“アシェラン“って奴に会う事があれば、キサギがヨロシクって言ってたって伝えて」


キサギは漸く大人しく耳を傾ける姿勢が整ったジェノヴァに、かつての世界で出会った竜の名を出してみる。


もしその名を知っていれば、ジェノヴァの警戒を解きほぐす事が出来、少しでも耳を貸して貰えれば多少の会話が成り立つ。


そして、キサギの思惑は当たる。


「アシェランだと?まさか闇竜アシェランか?!」


目を丸くしたジェノヴァが驚愕の面持ちで声を張り上げる。


「あら?知り合いだったりする?」


「我ら竜は巣立ったとはいえ、皆兄弟のようなもの。アレは別の世界で既に番を得て、己の巣へと旅立ったと念話を飛ばして来た。何故別の世界にいたアシェランの事を、ただの人間の其方が知り得る」


何故この世界の人間が、別の世界線に存在する竜を知り得るのか。


そもそも別の世界線の存在を目の前の少女が知っている事に更なる警戒を強めると共に、同胞を知るという共通項に小さな喜びを得るという複雑な心情に戸惑う。


「ふ~ん……成る程。世界を隔てていても、竜にはそういう繋がりがあるのか……んじゃ、貴方には特別に教えてあげるわ」


ジェノヴァの困惑を感じ取ったキサギがゆっくり右手を掲げた途端、ジェノヴァの真下に幾重もの魔法陣が展開される。


警戒を強めていた筈の彼は初動が遅れ対応が出来ないままに、不運にもキサギの魔法を受け入れる形となる。


だが、それは攻撃魔法などではない。


突如としてジェノヴァの脳内に膨大な情報が波のように押し寄せた。


「……何と……其方……」


流れ来る情報をなんとか処理したジェノヴァが驚愕に目を向き、ワナワナと小さく震える。


先程まで強めていた警戒は霧散していた。


「あぁ、余計な事は喋らないで。見えないようにしているんだけど、面倒な“目"があるの」


「……監視役か」


漸く対話の環境が整った事でキサギが苦笑いながら言い放つと、軽く眉を顰めたジェノヴァが何も無い空間へとキョロキョロと視線を流しながら呟く。


「そ。ごめんね。厄介で」


「良い。其方であればザガンなど容易に屠るであろうよ……だが、任せても良いのか?」


「ま、それが私の仕事だから気にしないで」


キサギから齎された情報で全てを理解したジェノヴァが彼女を気遣うも、キサギは優しい笑みを浮かべながら肩をすくめる。


「だが、どうするつもりだ?アレは我を狙っておるのだぞ」


「簡単な事よ。適度に魔力を放出してれば、勝手に食いついてくるわ。それにここは私の領域。貴方は領域外にいる。ザガンが来ても、貴方には何の攻撃も当たらないわ」


「クククッ。違いない。が、それが出来るのはこの世界では其方だけだろうよ」


「ふふふ。そのようね……どうやら私、また強いみたい」


「念話でアシェランが言っておった“四天将“を従える“宵闇の守護闘神“……まさか我も出会えるとはな……光栄だよ。“現人神“よ」


突然ジェノヴァから爆弾発言が放り投げられ、キサギを始めとした旅団らが一瞬ピクリと肩を揺らす。


旅団らはジェノヴァへと刺す様な視線を投げつけるも、彼はどこ吹く風といった感じで飄々と受け流している。


少し離れた場所で彼らのやり取りを見つめるリカルドとバリーにはさっぱり意味が分からず、事態を静観するしか出来ない。


面倒臭そうにキサギが一つ溜息を吐き、不快げな面持ちでジェノヴァを睨め付けた。


「……ちょっと」


「心配は要らん。この言葉はこの世界にはない。聞いた所で“目“には何の事かなど、微塵も理解出来ぬ」


「分かってるけど……人間は未知に貪欲なのよ。余計な情報は与えないで」


「確かにな。だが、どうせ其奴らに制約を掛けておるのだろう?焦る必要もない。本当に人間という生き物はどの世界でも、未知への探求心に抗えず、欲望に忠実で、愚かな種族だ」


「……そうね……その通りだわ……国の上層部なんて、王族や貴族なんて大嫌い……本当に反吐が出る……でも……」


キサギが苦悶に顔を歪め少し俯き、両拳をギュッと固く握る。


彼女のその様子をこの場の誰もが静かに見守る。


暫く間があった後、キサギはその面持ちのままゆっくりと口を開く。


「それでも、市井に暮らす人々が厄災や魔人に苦しめられる事なく、幸せであって欲しいと願ってしまうくらい愛してやまない……彼らが幸せに笑う姿を見る為なら、この命を燃やし尽くしても良いと思える程に……“この想い"はどうする事も出来ないの」


掠れる彼女の声が静謐な広間に響く。


「……1番愚かなのは……“運命に抗う事を諦めた"私自身ね……」


キサギの消え入るような声に、ジェノヴァはゆるりと首を横に振る。


「……いや。それ故に其方は今、こうしてまたここに居るのであろうな……」


「……それは……私にもよくわからない……」


「……フッ。まぁ我が番も人間。他の人間はどうでも良いが、彼女だけは愛してやまぬ……」


「……ちょっと。調子に乗って惚気てんじゃないわよ。アシェランといい、貴方といい、ホント竜って存在は……」


「ハハハ!……おや。そうこうしている内に、目当ての客が到着のようだ」


「あら。なんてタイミングの悪さかしら。楽しい会話を中断させてくれるなんて、ホント、奴らは厄介な存在だわ」


「ククッ。違いない……だが気をつけろ。彼奴等はどうにも奇妙だ……何が、とは言えんが」


「……杞憂は当たり、か……まぁ、肝に銘じておくわ」



広間に居る皆の目が、一斉に扉へと向いた……。
















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