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24話 デート! その2
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私はボイドさんに触発されて、エルドとのデートを決行することにした。彼の予定もあるので、必ず成功するものではなかったけれど。
「デートか……」
「う、うん……まあ、デートっていうと、照れ臭いんだけどさ。ほら、この前の食事は色々あったし、今度はゆっくりデートでもどうかな~って」
「そうだな、リーシャがそう言ってくれるとは思わなかったが、私でよければ」
「やった! じゃあ、決まりね!」
「ああ、よろしくリーシャ」
と、こんな風に簡単にデートが決まってしまった。もっとこう……ドキドキした感じで誘った方が良かったのかな? でも、あんまりドキドキした乙女的なのって、私の性格には合わないしこれでいっか!
さてさて、エルドとのデート……ふふふ、楽しみだわ。今度はアキサエルのメンバーとかに邪魔されないように気を付けないと。
----------------------------------------------------------------
私とエルドは郊外にある森林地帯で待ち合わせをした。森林地帯とは言っても、街の人々が散歩などが出来るように整備はされている。所々にトイレやベンチなんかも設置されているし。
「リーシャ……それは君の普段着、なのかな?」
「え、そうだけど……変かしら?」
私は既にエルドと合流している。そんなエルドだけど、私の姿を見て、ばつの悪そうな様子だった。私は普段の冒険にいくような格好ではなく、脚がほとんど出るタイプのショートパンツを穿いているけれど。
「いや、変じゃないよ。なかなか、可愛いしスタイルの良さも際立っていて良いと思う」
「そうかしら? ありがとう、エルド」
「ああ……」
ちょっと恥ずかしいけれど、ショートパンツを穿いてきて正解だったわ。エルドに褒められると嬉しいし、えへへ。
「ただし……」
「ただし?」
褒めてくれたエルドだけど、まだ何かを言おうとしていた。非常に小声でよく聞き取れない。
「カシムに告白されたというのは、伊達ではないということか……う~む……」
「カシムがどうかしたの? もしかして近くに居たりする……?」
エルドはもしかして、獣のような気配察知でカシムの存在を感知したのかもしれない。私は警戒して、辺りを見渡した。でも、カシムの姿はどこにもないけど……。
「ああ、大丈夫だよ。カシムが近くに居るとかそういった話じゃないさ。さあ、時間を無駄に使うのもなんだし、行こうか」
「そ、そうね。行きましょう、エルド」
「ああ」
こうして私とエルドのデートは始まった。始まったのはいいんだけれど……私はこの時、木陰に隠れているボイドさんとエミリアの存在に気付いていなかった……。
「デートか……」
「う、うん……まあ、デートっていうと、照れ臭いんだけどさ。ほら、この前の食事は色々あったし、今度はゆっくりデートでもどうかな~って」
「そうだな、リーシャがそう言ってくれるとは思わなかったが、私でよければ」
「やった! じゃあ、決まりね!」
「ああ、よろしくリーシャ」
と、こんな風に簡単にデートが決まってしまった。もっとこう……ドキドキした感じで誘った方が良かったのかな? でも、あんまりドキドキした乙女的なのって、私の性格には合わないしこれでいっか!
さてさて、エルドとのデート……ふふふ、楽しみだわ。今度はアキサエルのメンバーとかに邪魔されないように気を付けないと。
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「リーシャ……それは君の普段着、なのかな?」
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私は既にエルドと合流している。そんなエルドだけど、私の姿を見て、ばつの悪そうな様子だった。私は普段の冒険にいくような格好ではなく、脚がほとんど出るタイプのショートパンツを穿いているけれど。
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「そうかしら? ありがとう、エルド」
「ああ……」
ちょっと恥ずかしいけれど、ショートパンツを穿いてきて正解だったわ。エルドに褒められると嬉しいし、えへへ。
「ただし……」
「ただし?」
褒めてくれたエルドだけど、まだ何かを言おうとしていた。非常に小声でよく聞き取れない。
「カシムに告白されたというのは、伊達ではないということか……う~む……」
「カシムがどうかしたの? もしかして近くに居たりする……?」
エルドはもしかして、獣のような気配察知でカシムの存在を感知したのかもしれない。私は警戒して、辺りを見渡した。でも、カシムの姿はどこにもないけど……。
「ああ、大丈夫だよ。カシムが近くに居るとかそういった話じゃないさ。さあ、時間を無駄に使うのもなんだし、行こうか」
「そ、そうね。行きましょう、エルド」
「ああ」
こうして私とエルドのデートは始まった。始まったのはいいんだけれど……私はこの時、木陰に隠れているボイドさんとエミリアの存在に気付いていなかった……。
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