上 下
55 / 62
1

第五十二話 最大の秘密

しおりを挟む
「おーっす。葵久々だなー!」

「栄人さん!!すみません遅れて!」

葵は既に駅の中央改札で待っていた栄人に駆け寄りながらそう言うと、はぁとため息を深くついた。
今日は映画を見ると約束していたから前もって早く起きて支度もしてきていたというのにあんなことでまさか家を出るのか20分も遅れてしまうとは。
しかも今日は11月最後の週末でもあるので、電車も大変混雑していた。
なんだか運が悪い。

「全然大丈夫だけど、なんかあったの?」

「あ、え、えーっとそれが…優一さんがなぜが突然今日…」

ーーーー

ーーーーーーーーーーーー


『葵くん今日、出かけるの?』

優一は眠たい目を擦りながら、まだパジャマの状態でリビングにかけてあったカレンダーを覗き見る。
いつもカレンダーに自分の予定を書き込んでいるのでそれを見て聞いてきたのだろう、と思った葵は素直に頷いた。

『はい。敬浩さんが映画館のチケットくれて、それで今日見に行くことになってて…』

「誰と?」

『栄人さんと…』

『うーん、なんで?』

『なんでってその日は栄人さんの予定が空いてて…』

(ってなんでそんなこと聞くんだろ?)

葵はそんな違和感を抱きつつも『ま!そんなことより!』と優一に洗いたての服をドサッと手渡した。
しかし優一はなんだか浮かない顔で『僕も行く』と言い出したのだった。

『ちょ、仕事!!!』

『仕事はまた後日入れて貰えばいい。それよりーーーー』

『だめです!それに早く行かないと遅刻ですよ!』

『いや、今日は元々休もうと思っていたし。』

『な、なんでですか!?』

『なんで?なんでって今日はーーーー』

その時丁度、出掛ける設定しておいたアラームが鳴り響くと、葵は優一の言いかけた言葉を遮って無理やり優一を外へと押し出した。

『はい!鳴りました!もう行ってください!今日そんな遅くならないと思うんでその時に話聞きますから!』



ーーーー

ーーーーーーーーーーーー

「ってーーーーその後15分もそのやり取りをして……本当に大変な朝でした…。」

「お、おう…。なんかお前、ずっとそんな生活してると寿命縮まりそうだよな。」

「こ、怖いこと言わないでください。」

「あ、わりぃわりぃ。つーかお前本当に今日なんも予定ないの?」

「え?予定は…ないですけど。」

(あーでもなんか、忘れてるような気がするんだよな。なんだったっけ…)

「ま、そんならいいけど。あ、それと映画見終わったあと少し飯食おうか。」

「あ、はい!!」

栄人は確認するように頷くと、それから駅の出口の方へと歩き出した。
葵も人の波に飲まれないようにそのあとを早足で追う。


(わぁ、なんか新鮮だなぁ…都会の町並み…)

もう随分東京にいて、高い建物が建ち並んでいる光景は見慣れていたけれど、今向かってる場所は優一と住んでいるところよりももっと都会と言えるところらしかった。
昨日、栄人と連絡を取り合った時に「すげー都会の方だから気をつけてこいよ」と言われたので気になっていたが、こんなに人が多くて何もかもでかいと、むしろ尊敬さえ覚える。
人はなぜこんなに大きな建物を作るのか……と。

(あー、優一さんにお台場連れてって貰った時も凄かったなぁ……)

葵はそんな前のことに思いふけっていると、ふとこの前のことを思い出した。
そういえばーーーー

あれから、『あき』という存在がずっと気になってあまりよく眠れていないのだった。
自分自身何故こんなにも確証がないことに不安になっているのか、疑問を抱いているのかわからなかった。ただ、優一の過去を知らなすぎるせいで全てが気になってしまうのだ。
それに何となく、そんな気持ちになってしまう。
これが一体なんでなのか分からないけれどーーーー

(今日ご飯食べる時ちゃんと聞けるかな。つーか、聞こう。絶対。)

葵はそう思ってはいるものの、いざとなった時ちゃんとはっきり聞くことが出来る自信はあまりなかった。
栄人も栄人で最近忙しく顔を見せていなかったし、またその話を振られるのかーーーーと呆れたりするかもしれない。
でも知りたいしこういう時しか聞くことが出来ない。
何故なら優一本人の前ではそんなこと絶対言えないからだ。

葵はそんな気持ちをグッと堪えながら栄人と共に映画館へと向かった。


 映画館につくと、中は予想以上に広くて人が多かった。
特別試写会なども開いているところらしくて、もうなんというか、ひとつのテーマパークのような広さである。

「すっげぇな、人。」

栄人も流石にこれには驚いていた。
この人の多さ、尋常ではない。
でもこんなに人が多くて目線が注目を集めていようが栄人なら隣を歩いてても安心ができた。
だって優一ならいつもバレバレのいかにも芸能人ですって感じのオーラが出てしまうし変装が下手だからだ。
それに比べ栄人は今日も普段着を着こなしながら上手く誤魔化して変装していた。
本当にそれは切実に、見習って欲しいと思う。

「ーーーーはい。では中へどうぞー」

チケットをカウンターの人に見せて中に入ると、更にそれは予想以上のスケールだった。

「う、うわ…でっかいスクリーン…」

「あ、お前映画館くるの初めてって昨日言ってたな。」

「そうなんです。1度もなくて」

「すごいよな。今まで面白い映画たくさんやってたのに、見に行きたいと思わなかったのか?」

「んー、行きたかったけど行けなかったみたいなかんじです。」

「なるほどな。まあ田舎って言ってたもんな。」

そんな会話をしながら葵たちは真ん中より少し後ろの方の席に座った。

「ーーーーやっぱ、あれだな。大体が優一目当てだな。」

ふと、栄人は会場を見渡しながらそう呟いた。葵も一通り周りを見ると大きく頷いた。
人の多さもそうだがーーーー何よりも女子の数が圧倒的に多かったのだ。
その中には優一の写真集を抱えながら来る人もいて、やはり改めて優一は凄い人なのだと葵は感心した。

「主役の恋人役なのに主人公並みの人気ですね。」

「まあ、主人公役の人は男ウケはいいけど女ウケは悪いからなぁ…。なのに恋愛映画に抜擢されちゃったみたいだからそりゃこうなるよなー」

「そうなんだ…。この主人公役の人とは共演したことあるんですか?」

「ないけど、この子の所属してる事務所とうちの事務所は結構交流が深いから情報が結構入ってくるんだわ。」

「そうなんですか…」

葵は入る前にもらった広告の紙を広げて主人公役の説明欄をちらっと見た。

主人公役の欄には、湯田ゆだ美樹みき(20)と書かれていた。
こんな若くしても今を輝くアイドル上がりの若手女優と言われているらしい。
だが葵にはそこまで関心が向かない人だった。

「ま、そんなことは置いといて、とりあえず今日は俺たちも優一目当てみたいなもんだし、どんな演技するかしっかり見てやろうぜ。」

「そ、そうですね!楽しみです。」

(そうだそうだ、まずは映画を楽しもうーーーー)

それから会場が暗くなると、間もなく上映時間となった。


物語の始まりは、主人公が好きな人に振られるところから始まりーーーー叶わない恋に嘆いていたところで先輩役の黒瀬優一がその主人公に強引に迫り結ばれそうになったところ、好きだった人に告白されてーーーーという奪い合いの恋愛ストーリーだった。
葵はこんな青春1度もしたことがないため、共感は余りできなかったが、優一のドSっぷりに映画だと言うのにドキドキしてしまった。
主人公とのキスでも、強引に抱き寄せるところも、こんなに色気があって綺麗なのは何故なんだろうーーーー惹き込まれていくようだった。
最後のところなんかは、主人公が本当の恋を知って、キスするシーンだが、黒瀬優一は報われないまま終わるので、少し会場からは沈黙のざわめきが起こっていたような気がした。

『好きだ…』

優一はそう言って、主人公の髪を触り見つめる。
それが最後だった。

けれどその仕草がなんとも儚くて、胸が苦しくなった。
こんなに真っ直ぐ透き通るような瞳で見つめられて、心まで見透かされそうなのに、自分のことは何も教えてくれはしない。

一体本当はどこを見つめてるんだろう、何を考えてるんだろう。
そう思わせるように誘う。

この人はーーーー

こんなに近いのに凄く遠く感じるーーーー

ふとそんなことを考えて、葵は小さく首を振った。

(いやいや、これ映画だしーーーー)
そうわかっていても、見とれて、更に深くまで知りたくなる。
この人は見れば見るほど綺麗で、謎めいている。それが周りを夢中にさせている魅力の一つなのかもしれない。
それに、こんなに胸が苦しくなるくらい色んな顔を持ってるーーーーまだ知らない顔が、あるんじゃないかとそう思わせる儚さと繊細さが取り巻いていた。

(すごいな…)


それからエンドロールを迎え、ようやく会場が明るくなると、周りはまた一気に騒がしさを取り戻したように動き始める。
特に女子たちのに悲鳴のような感想が一気に飛び交い出すとそれはもう止まらなかった。

「もおお!優一かっこよすぎー!」

「最後、私なら優一選ぶのになぁ」

「女の子より綺麗過ぎて女辞めたいわー」

確かに、と葵も思った。
本当の本当に綺麗なのだ。冗談抜きにして。

栄人は小さく拍手すると、「完敗だな」と笑った。

「あいつの演技はやっぱ、劣らねぇよな。」

「そうですね、今までのドラマも凄かったけどこれは予想以上でした…」

「お前、途中口開けて見てたもんな。」

「えっ…」

(は、はず!!!)

「す、すみません…」

「いや、まあーーーーわかるよ。あいつの演技は…なんつーか目をそらす隙が無いよな。何を考えてるかわからないのに、それよりも大きい何かが先に胸を突いてきて、夢中になる。」

(あーーーー)

ーーーー栄人さんも同じことを思ってたんだ。


「ーーーーさ、飯食い行こうか。近くでいいか?」

「あ、はい!大丈夫です!」

外へ出ると、もう日が暮れていた。
開演時刻が割と遅かったというのもあるが、冬だからか日の入りも一層早い。

「わりいわ、俺まだあんま腹減ってないかも。葵はどこがいい?肉?魚?」

「あ、俺も軽いもので大丈夫です。」

「じゃあ久々にファミレス入るかー」

それから映画館の近くにあったファミレスに入ると、店内は空いていてすぐに案内された。
葵は席につくと、まず切っていたスマホの電源を入れた。
もうすぐ帰るということを優一に伝えなければ、と思ったのだ。

しかし、そこには他の新着メールが何件か来ていた。

(あれ、おばさんから…?)

久々のおばさんからの連絡に、葵は急いでメールを開く。
すると件名のところに『誕生日おめでとう』と書かれていたのだ。

(誕生日…?ってーーーーあ!!!)

その瞬間葵は、今日がなんの日だったか思い出して思わず口に手を当てた。

「どうした?」

栄人に聞き返されると、「あ、あの……」と葵は恐る恐る口にした。

「忘れてたんですけど、今日、俺の誕生日でした。」

「まじ!?」

栄人もこれには驚いたようで、すると今度は「あちゃー」と額に手を当てた。

「祝ってやればよかったな。ファミレスなんかで悪いな。遅いけど、誕生日おめでとう。」

「いやいやいや!おばさんからメール来るまでは俺も全く気づかなかったし大丈夫ですよ。ありがとうございます!」

「あー……だから今日、優一ああ言ってたのか。」

「ああ言ってた…とは?」

「今日は午後仕事切り上げるから早めに帰らせてって。まあ、俺は飯食わせてから帰るから無理って送った。そしたら返信来てない。」

「ええ、でもそれなら誕生日だと教えてくれればよかったのに…本人に教えるってなんか変な話だけど。」

「んまあ、そんな騒がしい朝にチャチャッと言うよりは、ちゃんと祝いたかったんじゃねーの?」

(ああ、そっか。だからなかなか言わなかったんだ。)

ーーーーそうなると、なんだか今日の朝、優一が何か言いたげだったのを遮って家から無理やり追い出したのは物凄く申し訳なく感じた。

まあそれはわからなかったら仕方ないーーーー

「すみません。なんか…」

「いいって。…じゃあ、帰るか?」

「え、い、いやいや!折角来たのに!大丈夫です!それに俺ーーーー」

(そうだ俺はーーーー)

「栄人さんと少しお話したいことがあるんで…」

葵がそこまで言うと、栄人は意味深に葵を見つめながら、「おう。」と返事をした。

ーーーー

ーーーーーーーーーーーー

それからーーーー

一通りテーブルに料理が運び込まれると、葵と栄人は食べ始めながら先程の映画について話し始めた。

「それにしても、あのキャスティングはなかなか良かったよな。」

葵はオムライスをごくんと飲み込んだ後で頷くと、「そうですね。」と頷いた。

「俺は原作知らないですけど、批判もあんまりなかったみたいだし、むしろハマり役というか。本当に良かったと思います。」

「まあ俺は正直、あんなきついキャラを優一が演じられるとは思わなかったんだけだな。してやられたって感じ。」

「やっぱり、対抗心とか敵対心とかは芽生えるものなんですか?」

「そりゃあな?いくら仲がいいとはいえ、注目度や人気の順位次第で仕事とられたりもするしな。」

「そうですよね。」

(大変な世界なんだなぁ……)

「ーーーーで、話したいことって?」

「え?」

突然話を振られて葵はスプーンで掴みかけたオムライスをぽとりと皿に落とした。

「話したいことは?」

「あ、あー…えっと…」

その瞬間ドクンドクンと鼓動が早くなって緊張で思わず目をぐっと瞑った。また、そんなこと聞いてーーーーもしもこの気持ちがバレたりしたら怖いけど…。
それでも今しかなかった。

「あ、あの、すみません。やっぱ俺、優一さんが恋愛できない人ってのがよく分からなくてっ…教えて欲しいんです。どうしてそういうのか……」

葵は恐る恐る栄人の顔を見た。

「優一とまた何かあったの?」

「あ、いや、そうではなくただ単純にずっと気になっていて……ダメですか?」

栄人は葵の言葉に困ったように驚いていたが、そのうち軽く頷くと、一呼吸置いたあとで応えた。


「ーーーーわかった、話すよ。でも聞いたこと、本人には絶対に内緒な。」

(や、やった…)

「ただ重い話になるけど、お前、誕生日なのにいいのか?」

「か、構いません。」

(だって俺は、ずっと知りたかったんだ。優一さんのこと…)

「へぇ…」

栄人は肘を曲げて両手を顔の前で組むと、「じゃあ話すけど…… あいつさー」と続けた。


「ーーーー昔本当に溺愛してたほどに好きで付き合っていた子がイギリスにいたんだよ。」

「え…」

突然そんなことを言われて、葵は思わず固まってしまった。まさか1番初めにくる言葉がそれだとは思わなかったのだ。

ーーーー優一さんが溺愛するくらい好きで付き合ってた子ーーーー

そう聞くと、なんだか変な違和感があった。
あの人でもやっぱり恋愛はする。人間だし当然ーーーーでもそうわかっているのにいざそう言われると、なんだかまともに考えられなくなりそうだった。
優一さんがほかの人を好きだった、その当たり前の過去がなんだか変に胸に突っかかる。

「でも、その子は難病で、五年生きれるか生きれないかだった。命が危ないって言われてたらしい。だから優一は高校の時日本からでも1ヶ月に数回はイギリスにお見舞いに行ってたみたいなんだよな。たまにそのために長期で休んだりもしてた。まあ、成績はよかったから進学校でも全然出席は大丈夫だったらしいけど。」

「そうなんだ…」

「でもあいつ、家庭問題で色々あったから度々俺の家に来てたって言っただろ?それで、親にもそいつと離れるよう言われて散々色んなこと言われて暴力もされたらしくて、結局その子が苦しんでた時も亡くなった時にも会いに行けなかったんだよな。」

「そんな…」

(なんかーーーー)

話を聞けば聞くほどーーーー知りたくないような過去が、でも知りたい過去が明かされていく感覚。
この覚悟をずっと決めてきたのに、何故だか葵の胸に戸惑いや焦りが募っていく。

「あいつは今でもずっと後悔してると思う。あの子にとってもあいつにとっても、お互いが全てみたいな感じだったし。だから恋愛が出来ないんだよっていうのはそういう意味。あいつはだらしないし、すげぇ変わってるけど、本当の根は繊細ですげぇ優しい奴だから。ーーーーまあ、何年も経ってるから今の気持ちはもうわからねぇけど、もししたとしてもあいつの中では所詮あの子の代わりにしかならないんだと俺は思ってるよ。それくらい大切な子だったみたいだし…それに、あいつは今でもーーーー。」

ドクン……

その瞬間、葵は耳を閉じたくなった。
その次の言葉の意味に気づいてしまったのだ。

(ッ…まって、)

もうそれ以上は聞きたくないーーーー
だってもし、その言葉を言われたらーーーー

俺はーーーー

俺の気持ちはーーーー

俺が抱えてきたこの気持ちはーーーー


栄人は静かに目を伏せると、小さな声で言った。


「まだあの子のことが好きなんだと思う。」

しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

新訳 美女と野獣 〜獣人と少年の物語〜

若目
BL
いまはすっかり財政難となった商家マルシャン家は父シャルル、長兄ジャンティー、長女アヴァール、次女リュゼの4人家族。 妹たちが経済状況を顧みずに贅沢三昧するなか、一家はジャンティーの頑張りによってなんとか暮らしていた。 ある日、父が商用で出かける際に、何か欲しいものはないかと聞かれて、ジャンティーは一輪の薔薇をねだる。 しかし、帰る途中で父は道に迷ってしまう。 父があてもなく歩いていると、偶然、美しく奇妙な古城に辿り着く。 父はそこで、庭に薔薇の木で作られた生垣を見つけた。 ジャンティーとの約束を思い出した父が薔薇を一輪摘むと、彼の前に怒り狂った様子の野獣が現れ、「親切にしてやったのに、厚かましくも薔薇まで盗むとは」と吠えかかる。 野獣は父に死をもって償うように迫るが、薔薇が土産であったことを知ると、代わりに子どもを差し出すように要求してきて… そこから、ジャンティーの運命が大きく変わり出す。 童話の「美女と野獣」パロのBLです

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...