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第四十七話 新たな友人関係

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「ーーーーーーこんな時間に?」

優一は顔をあげると、違和感を抱いた面持ちで玄関の方を見た。
葵も驚いてそのまま固まって、暫く様子を見ていたーーーが、何も反応をしないでいると、ダメ押しするかのようにもう一度インターフォンが鳴った。

「栄人さん…かな?」

「ーーー多分。」

葵は優一の手が離れると、慌ててズボンを履き直した。
まだ納まっているわけではなかったが、栄人にこんなことしてるなんて察しでもされたら大変なことになるーーー

ーーーしかし優一は何かを考えたように黙り込んだ後、もう一度葵を引き寄せて、ズボンに手をかけた。

「ちょっ......優一さんっ......!?」

「出なくていい。そもそもこんな時間に来るのは礼儀がなっていないと思わない?」

「そ、そうかもですけど…これ栄人さんでしょう!?きっと何かあったのかも......」

「出なければそのうち帰るよ。ーーーーーーほら、鳴らなくなった。じゃ、続き。」

「え!?で、でもそんなすぐ帰るわけ....!」

シーン.....

(あれ、優一さんの言う通り、本当に帰った....のかな?でも待って。このままじゃやばい気がーーー!)

葵が抵抗も虚しく優一に再びキスをされそうになったその時ーーー

ピンポーンピンポーンーーー!

インターフォンが二回続けて鳴り響いた。
葵はその瞬間救われたかのように飛び上がると「はぁぁぁい!今でますぅう!!」と大きく返事をして優一の体を押し退けた。

(よ、よ、よかったァァ!)

「あ………折角いい所だったのに。」

「そ、そんなの知りません!!」

優一は少し拗ねたような顔をしながら浅くため息をつくと、やがて立ち上がった。出る気になったらしい。

「ーーー…じゃあ着替えてくるから要件聞かずに先に入ってもらってて。」

優一はそう言うと、着替えを取りに自分の部屋へと戻った。

葵は「わかりました!」と頷くと、急いで玄関へと向かった。

(それにしてもこんな時間に栄人さんが来るなんて珍しいな......というか初めてじゃね?なんかあったのかな。)

スマホに連絡は入ってないっぽいけどーーーーーー


「栄人さん待たせてすみません!今開けますね。」

葵は玄関の前まで来ると、優一の言うとおりにドアフォンに手をかけることなくロックを解除して玄関を開けた。

「あぁ、優一超久しぶり!こんな時間にすまないね。いやあ連絡してもずっと出ないから死んだのかと思ってーーーーって、え?」

しかし、そう言って目の前に現れたのは栄人ではなくーーーーーー灰色の渋いコートで高身長の髭を生やした、葵の全く知らない人物だった。

「えっ……?」

(こ、この人誰!?栄人さんじゃない!?)

葵が固まっていると、相手も驚いたように目を見開いた。

(ま、待って待って。栄人さんじゃないとか、嘘だろ!?どーすんだよこれ!い、一体俺の事なんて説明すれば………!)

葵がそんなことを考えながら混乱していると、相手から沈黙が破られた。
相手は考えるように手を当てると葵に訊ねた。

「ーーーーーーあ、えーっと…すまん。ここって黒瀬優一の家…だよな?あれ?もしかして俺間違えた?」

相手はそう言ってるうちに不安になったのか、確認するようにドアの方に振り返った。

「あっ...いや…合ってます!黒瀬優一さんの家です!」

(そりゃー俺が出たらそうなるよなぁ…)

葵が慌ててそう伝えると、相手は更に疑問を浮かべたような顔で葵に振り返って訊ねた。

「ーーーえ?じゃあ君はーーー優一と住んでる人?」

「あっ……はい。」

葵が躊躇いがちに頷くと、相手は「えええ!?」と腰を抜かす勢いで声を上げた。

「ち、ちょっとそれまじで言ってる!?優一は?!今いないの?」

「ーーーっあ、えっと…奥の部屋で着替えてます。多分そのうち出てくるかと…」

「っ…んじゃちょっとお邪魔するわ!!開けたってことは入っていいって事だよな!?」

「えっ…あ、はい…」

(ああ…そう言えば栄人さんの時もこんな感じで驚かれたんだったな…。ていうか、確かに優一さんって日本でめちゃくちゃ有名な俳優さんだし近づき難い存在だけど…優一さんが人と住むのってそんなに驚く事なのかな?
優一さんだって人間だし誰かと住んだことくらいあるのではーーー?いや、無いのか?まあ、優一さんのプライベートとか過去わからないからなんとも言えないけどーーー)

男は葵の横をズカズカと通り抜けると、そのままリビングに向かって歩いて行った。

(つーか、この人一体誰なんだろう…?優一さんの友人?でも、優一さんは栄人さんとしか絡んでないって言ってたし、優一さんは栄人さん以外の人に家教えてる感じもしないしーーーあ、じゃあ仕事関係の人なのかな?でも、それにしたってなんだろう....なんか馴れ馴れしい感じっていうかーーー)

ーーーーーー謎だ…。

葵はそんなことを予感しつつ、その人の後に続きリビングに戻って、とりあえずその人にお茶を用意することにした。

「優一!おーい、どこ居るんだよー!」

男がリビングのど真ん中で優一に呼びかけると、優一が部屋から驚いた面持ちで出てきた。

「…はい?敬浩さん…?あなたがなんでここに?アメリカにいたんじゃーーー」

優一が言い終える間もなく男は口を挟む。

「ついこの間帰ってきたんだよ!!つーかそれより聞いてないぞ!?優一、いつの間にこんな年下の恋人出来たんだよ!なんでこの敬浩様に教えなかったんだよ!!!」

(………。は?)


コイビト???

「はい?」

これには葵も優一も目を丸くしてしまった。

(ちょちょちょっとまって勘違いされてる!?あ、そっか!さっき住んでるとしか言ってなかったから同棲だと思ってるのか!!)

「お前なぁ!!そういう大事おおごとは俺に連絡しろってーーーーー」

「すみませんちょっと待ってください!俺、優一さんとは付き合ってません!!」

葵がそう言うと、男は眉を寄せた。

「え?でもさっき一緒に住んでるってーーー」

「一緒に住んでるのは一緒に住んでます!ですが俺は優一さんの家に間借りさせてもらってるただの高校生ですっ!!だから全然そういうのじゃあないんです!!」

「間借りさせてもらってるただの高校生……って。」



「はぁぁあ!?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それから葵がこの家にいることについて一通り説明すると、その男は何か強い力が全身を思いきり抜けたようにドサッとソファに座り込んで額を押えた。

「ーーーはぁー!なるほどねぇ。まさかそんなことがあったとはね。だから栄人があんなに風に…」

「ん?栄人が何か…?」 
優一がすぐさま口を挟むと、男は慌てた様子で前に手を振った。

「あっーーーいやすまん。今のはなんでもない。…だがそれにしたってだよ?あの超絶人見知りで超絶繊細で超売れっ子の国民的王子様が高校生を間借りさせるなんて…優一ちゃんに一体何があったわけ?5年経ってるといえど、今の状況におじさん着いていけないよ?ーーーまあ、本当に恋愛関係じゃないってんならあれだけどさぁ。」

(ー恋愛関係じゃないことを聞いてホッとしてる、のかな。この人……)

ーーーまあ、国民的俳優の恋愛事情に驚くのは皆同じってこと…か?

「別に僕には何もありませんよ。」

優一はそんな事かと言わんばかりに俯きざまにそう言うと、今度は窓の外に視線を移した。

「えー。何も無いって言ったってさあ、何かは確実にあるだろ?だってあの優一ちゃんの事よ?」

「…その呼び方やめてください。」

「むぅ……」

男はどうにも納得できないという顔つきで俯くと、ふとこちらに目線を向けた。
バチッと目が合うと、葵はそのまま手が止まってしまった。

すると相手は葵を見た瞬間何かを思い出したのか、「あ。」と声を出した。

(あ……?)

「ーーーそういえば自己紹介してなかったな。いかんいかん。驚きすぎて忘れちゃっていたよ。」

男はそう言って立ち上がると、自分の胸の前に手を当てた。

「ーーー俺は高本敬浩。5年前までここで優一と同じように俳優やっててさー。知ってるかな??ま、その様子だと知らなさそうだけど。」

(え!?この人も優一さんと同じ俳優なの!?わかんなかった!)

「あー……。す、すみません。覚えているような覚えてないような感じで…」

葵は申し訳なさそうにそう言ったが、敬浩は別に気を悪くした様子も見せずにそう聞くとハハハッと笑った。

「あーやっぱだよねぇ。多分君の親世代くらいだね知ってるの。でも、優一と共演した作品意外とあるんだよ?」

「え、そうなんですか…!じゃあ見た事あるかもしれないです。」

(高本敬浩さん…か。後で検索してみよ…っと。)

「お!それは嬉しいね。まあ俺が出演したのは彼の主役ドラマのモブキャラみたいな位置なんだけどね。仕事では昔沢山絡んでたんだよー。」

「そうなんですか。じゃあ、優一さんとは友達?みたいな感じなんですか?」

「あー俺はそう思ってるんだけどねぇ…うーん。」

「え?」

「いや、彼はどうやら俺に苦手意識持っているみたいで全然構ってくれないんだよぉ。おかしくない?俺はこんなにも彼のことを思ってるってのに栄人栄人ーってそればっかりでぇー。」

「あぁ…そ、そうなんですか…」

(だから優一さん敬語だし若干引き気味なのか…。まあ、このなんというかキャラの濃い感じとか優一さん苦手そうだし…)

「ーーーーーーま、そんなことはいいんだけど。それより君の名前はなんて言うの?」

「あ、俺は、秋元葵です。」

「へぇ、葵って言うのかー!なんか思ったより可愛い名前だね?というか、顔もよく見ると確かに可愛い感じ?」

「えっ…か、可愛いって…」

「あーよし、決めた。これから君のこと、葵ちゃんって呼んじゃお。」

(あ、葵!?ちょっ…この人…!)

葵がなんとも言えない衝動を口を噤んで押さえ込んでいると、そんな様子を見兼ねたのか先程まで黙っていた優一は遮るように言葉を述べた。

「あの敬浩さん…あまりその子を困らせないでください。そのペースで何度人が巻き添えを食らったことか…。」

「え?だめ?また敬浩様ワールド炸裂しちゃおうと思ったのになー。でも、葵ちゃんって呼ぶくらいは別にいいだろ?すごい年下なんだし?」

(えぇ…葵ちゃんって呼ばれることになるの?俺……つーか可愛くないぞ!?) 

「敬浩さんはほんとそういうとこ変わってないですね…」

「あ、それ栄人にも言われたんだけど。」

「ええ、そうだろうと思いました。」

「当然、それも褒め言葉だろ?」

敬浩はニカッと歯を見せて笑うと、葵の方にさらに体を向けた。

「ねぇねぇ、そんでさー。葵ちゃんはどのくらい前から優一の家いるの?優一の素顔見て驚いただろ?寝坊するわ、家事はできないわでさー。仕事だけは完璧にこなすとこがまた、憎いけど。」

「あ、えっと…三月の終わり頃です。ま、まあ割と…。」

(もう慣れたけどな…。というかそれよりやばいことをされてるからそっちのが…!)

葵は言いたい気持ちをぐっと堪えた。

「えー!じゃあ本当に高校始まる直前に来たんだ。それは尚更大変だっただろうね?」

「あ、はい…最初は慣れるのが大変でした。」

「だろうねぇ。実はおじさんもこの間までアメリカに行ってたんだけど最初のうちは本当に慣れなくてね。道に迷うわ盗難に会うわで大変だったのよ。ーーーって、そう言えばアメリカで思い出したけど、お土産買ってきたんだった!優一が大好きなチョコレートの。」

敬浩はそう言うと、黒い鞄から何やら大きな紙袋を取り出した。

「………チョコレート、ですか。」

優一はチョコレートという単語に食いついたのか少しばかりその袋をひょこっと覗いた。

「ああ、勿論生チョコだぞ。ほらほら嬉しいだろー?はい!これで俺の株も上がったってもんよ。だから今度からちゃーんと連絡よこそうな、優一?」

「次は電話線でも切っておきますね。」

「ちょおおお!日本にやっと帰国してきたんだから本当に絡めよ!?てか、もしかしたら仕事被るかもだしな!」

「はい?もうずっと此処にいることにしたんですか?」

「ん?あ、ああ。そうだよ。本場で演劇学んだしもういいかなーって。突然だったけど一応お前のマネージャーとも連絡取ってはいたからな。」

「なんでまた、僕のマネージャーに?」

「え、だってあの人仕事早いじゃん?それに、うちのマネージャーよりよく話したり絡んでたりしたからさ。」

「そうですか。」

「あーそうだよ。あ、葵ちゃんもこっちおいで。俺もうすぐ帰るし、お茶菓子とか出さなくていいから。」

「あっ…は、はい…」

葵はそう言われると、敬浩の向かいのソファーーー優一と隣に座った。

「多めに買ってきてほんと良かった。これなら葵ちゃんの分も沢山あるよ。」

「えっ…俺なんかが…いいんですか?」

「勿論。仲良くしたいしね?あ、ちなみにファインアンドローとか知ってるかな?」

「ファインアンドローって、有名なチョコブランドの...?」

「おーよく知ってるね。そこのチョコが俺は大好きでよく食べてるんだよ。まあ優一はフランスのチョコの方が好きかもしれないがね。これは一味違う。口溶けが滑らかなんだ。」

葵は差し出されたチョコを一口頂くことにした。
するとその瞬間、味わったことも無い濃厚な甘みが口全体に広がって、葵は思わず立ち上がっていた。

「うっ…うまっ!!すげぇ美味いです!!」

「あははは、良い反応してくれるじゃない。そうなんだよ。まじで美味いんだよ。優一も遠慮しないで食べてみろ。」

「……」

優一は無言で手を伸ばすと、生チョコを一口ぱくりと食べた。
その瞬間ホワッと優一の周りをお花のような可愛らしいキラキラしたものが浮かんだのを葵も敬浩も見逃さなかった。

「美味しいだろー?これは俺に感謝だな?」

「ほ、本当にありがとうございます…!」

「いいってもんよ。思いがけず可愛い後輩が増えておじさん嬉しいからさぁ。これからまた日本でやっていくし、よろしくね?葵ちゃん。」

「よ、よろしくお願いします。」

葵がぺこりとお辞儀すると敬浩は満足気な表情で頷いた。
その後ーーー優一もお礼を言った。

「チョコはありがとうございます。ーーーですが、敬浩さん…もうそろそろ流石に時間があれなので。」

「おうおう。わーってるって!もうお土産も渡したし帰るよ。夜遅くなのに悪かったな。ま、とりあえず優一の元気な顔が見れてよかったよかった。風邪は引くなよー!」

「ええ、敬浩さんもお気をつけて。」

「おう。」


それから敬浩はようやく立ち上がると、膨大な数の生チョコを置いて、帰っていった。

先程までのワイワイと騒いでいた空気が一変して静まると、葵はやっと、息を着くことができた。

「なんか凄い人でしたね…栄人さん以外の人がまさか来ると思わなかったです。」

葵が玄関まで見送った後暫くの沈黙の中でそう言うと、優一も疲れたのか深くため息をついて椅子に腰かけた。

「ーーーうん。まさかあの人が帰国するとは思わなかった。それにわざわざ会いに来るなんて、めんどくさい事になりそうだな…。」

「確かにやばそうな感じはしましたけど、でも優一さんのこと思ってそうな感じは結構しましたよ…?」

(お土産買ってきたりわざわざ家まで逢いに来たり…って。普通知り合い程度だったらしなさそうだけど…違うのかな…。)

「そうかな。あの人は元々栄人の友人だからそっちの方だと思うけどね。先輩でもあるし栄人との方が繋がりが長いからね。僕はそこまで話してはいない。」

(んーやっぱり優一さんは敬浩さんのこと友人だとは思ってない、のか。)

「そうなんですね。」

葵はふと疑問に思ったが、優一が疲れているのでなんとなく聞かない方がいいと思い、口を閉じた。

すると、そのうち優一は思いきり伸びをしたかと思うと今度は立ち上がって部屋へと向かっていった。

「ーーーえっ、優一さんご飯は?」

葵はそれを見て慌てて引き止める。
そう言えば今は何時だろうーーー?話し込んでいて気づかなかったけれど、まだご飯も食べていなかった。
そう思って時計を見ると21時半を上回っていた。

「ごめん。ーーー今日はもう寝る。ご飯は明日の朝食べるよ。」

「あ…分かりました。まあ朝早いですしね…」

(絶対寝坊させられないし…。)

「うん。あ、でもそれ捨てないで冷蔵庫に入れて置いてくれるかな。明日食べるから。」

「え?明日は明日で作り直しますよ。それにこれちょっと焦げてるから個人的にリビンジしたいし…。」

「いいよ。葵くんがわざわざ作ってくれたのに食べないなんてことするわけない。」

「えっ?あ……そ、そうですか?あ、ありがとうございます。じゃあ冷蔵庫にしまって置きます…」

「うん。いつもありがとう。」

葵は不意の言葉にドキッとしてしまいながら、テーブルに並べた晩御飯を冷蔵庫に運んだ。

(本当にいつも思うけどよく恥ずかしげもなくそういうことサラッと言えるよな…。てか、そんなことより久々の一緒のご飯だったけど食べれなくて残念かも…。)

「ーーーそれじゃあ、おやすみ。」

「お、おやすみなさい!」

葵は冷蔵庫をパタンと閉めると、自分もすっかり疲れたので、明日ご飯を食べようーーーということにして結局部屋に戻ったのだった。



ーーー
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