ライゼ・ジュールナル ─もふもふと行く従魔士の旅日記─

従えた魔獣を家族とし、彼らと各地を旅する少女。
彼女は繋ぐ。
時代の流れによって離れてしまった、人間と自然に生きる者たちを。
──いつしか人々は彼女を《魔獣の姫》と呼ぶようになった。

***

幼き頃、奴隷だった少女は瞳に月と星を浮かべた、黒い大猫の子と出会う。
そしてとある事でその大猫に助けられ、家族として暮らすようになった。
銀狼のはぐれ子を弟として迎えたりもしつつ過ごす、穏やかな日々。

だがそれも長くは続かなかった。

産みの親に売られ、育ての親と人間の勝手で引き離された彼女らは、追われた先でとある貴族の長男と出会う……

──これは、そんなとある従魔士の旅日記である。

***

2020年8月8日 大幅改訂

***

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