この夏が終わっても

☆リサーナ☆

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番外編 〜未来side〜

1-17

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「智樹、鮫島智樹って言います」

「鮫島、智樹ね。……うん!覚えた!
ねっ?クラスは?何組?」

「こっから1番遠い2年E組」

「あははっ、そりゃ私あんたの事知らないわ~」

「……あのね。1年の時は隣のクラスで、よくすれ違ってましたけど?」

「えぇっ?!ぜんっぜん知らない!」

……
………なんて。
こんな風に始まった私達だけど、今もけっこう仲良くやってる。

智樹は、優し過ぎて少し頼りない時もあるけど私は尊敬してるよ。

人を知る事は、楽しい事。
人に知ってもらうのは、嬉しい事。

教科書にも載ってない大切な気持ちに気付かせてくれた彼は、私にとってかけがえのない人であり、ずっと一緒に居たい存在。


翌年のバレンタインデーには、トリュフを作ってあげた。
もちろん、今度はお礼でも、義理でもない。
気持ちのたっぷり込もった、本命チョコを……。
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