この夏が終わっても

☆リサーナ☆

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第6章 里奈side

(1)里奈side

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「ところでさ……。
これって当然、里奈が歌うんだよね?」

「……。え……?」

その一言に……。私は、固まった。


「だってさ、これ私が得意な感じの曲じゃないし……。
作詞したのは里奈なんだから、1番気持ちを込めて歌えるでしょ?」

「……」

「ね?二人もそう思うよね?」

タラタラと汗をかく私をよそに、二人も清香ちゃんに問いかけられて「そうだね~」と口を揃えて言っている。


う、歌う?
私が、歌うって……つまり……。


「頑張れ!里奈!
キーボード+ヴォーカルだねっ!」

「っ……えぇ~~っ?!」

予想外の展開に、部室には私の大きな驚き声が響き渡った。


「お!いい声出てるじゃん!
いける、いける!今日から特訓だね?」

肩を叩きながらウインクする清香ちゃんに、私は必死で首を横に振る。
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