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第24章(6)スズカside
6-2
しおりを挟むそう感じて、暖かくなった胸に突き動かされて、仕事でも建前でもなく、私は自然にアラン様に深く一礼していた。
そして……。
「かしこまりました。
その願いに、心よりお仕えさせていただきます」
私のお仕えしている主人が、アラン様で良かった。と、私はこの時初めて思う事が出来たの。
そう思えたアラン様の為に。
アラン様をそんな主人に変えて下さったアカリ様に、私は全力でお力になろうと決意した。
きっと全てが良い方向に行くのだと、思っていた。
そして、期待と希望が燈り始めて迎えた、3月3日。
……
…………。
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