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第2章(1)アカリside
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【高級旅館/寝室】
「あッ……ん、っ……ぁ、あ……っ」
久々にヴァロンに触れられるからか、いつもと違う場所でヒナタがいない安心感からだろうか?
いつもより敏感に身体が反応して、寝室には淫らな私の声が響いていた。
さっきからずっと敏感な箇所を攻められ続けて、頭がボーッとして蕩けそうになる。
濡れた私の秘部の奥に何度も指を往復させて、その上の突起や太ももの付け根を唇と舌で愛され続けて、もう何回意識を失いそうになったか分からない。
「っ……ヴァ、ヴァロ……ン……ッ」
彼を求めてるのになかなか挿入れてもらえなくて、自分だけ何度もイかされて苦しい。
シーツを握り締めて目をギュッと閉じると、溜まっていた涙が溢れて目尻をつたる。
すると、ようやく私の中から指が抜かれて、ヴァロンは優しく抱き締めて目尻の涙を拭うように口付けてくれた。
「っ……これ以上、一人でイかせないで。
なんでっ、きて……くれないの?」
ヴァロンに強く抱き付いて、早く一つになりたい気持ちを精一杯伝える。
ずっとずっと触れたかった。
彼が帰って来ない夜が続いて、一人きりのベッドが広く冷たく感じて寂しかった。
今やっとこんなに近くに居るのに、何だか独りぼっちにされてるみたいで悲しい。
エッチだって思われてもいいから、あのままお風呂で強引に求められる方が嬉しかった。
それに……。
……。
「……」
ヴァロンは無言のまま私をあやす様に頭を撫でてくれて、枕元に置いてあった避妊具をチラッと見て手を伸ばす。
やっぱり、って思った。
長期任務から帰ってきてから、ヴァロンはずっとずっと避妊を怠ったりしない。
始めは、ヒナタが産まれたばかりだからだと思ってた。
……けど、きっと違う。
クリスマスイブの夜からは、私との寝屋さえ彼は避けてる。
「あッ……ん、っ……ぁ、あ……っ」
久々にヴァロンに触れられるからか、いつもと違う場所でヒナタがいない安心感からだろうか?
いつもより敏感に身体が反応して、寝室には淫らな私の声が響いていた。
さっきからずっと敏感な箇所を攻められ続けて、頭がボーッとして蕩けそうになる。
濡れた私の秘部の奥に何度も指を往復させて、その上の突起や太ももの付け根を唇と舌で愛され続けて、もう何回意識を失いそうになったか分からない。
「っ……ヴァ、ヴァロ……ン……ッ」
彼を求めてるのになかなか挿入れてもらえなくて、自分だけ何度もイかされて苦しい。
シーツを握り締めて目をギュッと閉じると、溜まっていた涙が溢れて目尻をつたる。
すると、ようやく私の中から指が抜かれて、ヴァロンは優しく抱き締めて目尻の涙を拭うように口付けてくれた。
「っ……これ以上、一人でイかせないで。
なんでっ、きて……くれないの?」
ヴァロンに強く抱き付いて、早く一つになりたい気持ちを精一杯伝える。
ずっとずっと触れたかった。
彼が帰って来ない夜が続いて、一人きりのベッドが広く冷たく感じて寂しかった。
今やっとこんなに近くに居るのに、何だか独りぼっちにされてるみたいで悲しい。
エッチだって思われてもいいから、あのままお風呂で強引に求められる方が嬉しかった。
それに……。
……。
「……」
ヴァロンは無言のまま私をあやす様に頭を撫でてくれて、枕元に置いてあった避妊具をチラッと見て手を伸ばす。
やっぱり、って思った。
長期任務から帰ってきてから、ヴァロンはずっとずっと避妊を怠ったりしない。
始めは、ヒナタが産まれたばかりだからだと思ってた。
……けど、きっと違う。
クリスマスイブの夜からは、私との寝屋さえ彼は避けてる。
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