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第1章(2)アカリside

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「!っ……ん、ッ」

すぐに離れると思っていた唇は離れる事なく、そのまま深い口付けに変わって、私を求める様に舌を絡め取られる。

こんな場所でいけないと思いながらも、抵抗なんて出来ない。
ヴァロンに愛されたい私の身体が快感に震えて、芯が熱くなってきてしまう。
少し熱いキスされただけで、蕩けそう。


「っ……わりッ」

息を乱した私を、ようやく唇を離した余裕のない表情のヴァロンが強く抱き締めた。


「アカリ、ごめんっ……ッ。
二人きりになれるとこ……行っていいか?」

ヴァロンの問い掛けに、私の選択肢なんて最初から決まってる。
痛いくらいに力強い腕の中で、私は必死に頷いた。

……
…………。
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