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第2章(4)アレクside
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「あ~~~!!最後のトドメは、パトラにもっていかれちまったな」
「次は私がトドメ刺すもん!!」
「フフッ、次も負けないわよ」
午前中の訓練、ケルベロス型ロボットの討伐が無事に終了。
本物の魔物を討伐する事に比べたら全然だったが、三人で誰がトドメを刺すのか競い合った訓練はなかなか楽しかった。
オレ達は部隊メンバーだから、本当はもっと連携して戦った方がいいんだろうけど、互いに自由なスタイルで動き回る事が出来きて、尚且つ上手く事が進むのは信頼関係が築けている証だとオレは思っている。
「ま!また、午後にリベンジしてもいいよなっ?
とりあえず昼飯に行こうぜ!!」
オレ達は訓練所を出ると、いつも通り昼休憩を取る為に食堂に向かう。
オレは今日も紫愛と一緒にモリモリ昼飯を食おうと、内心ウキウキしていた。
が。向かう途中で立ち止まった紫愛が、オレとパトラに申し訳なさそうに言う。
「あ、あの……!ごめんっ。
私、今日は……先約が、あるの」
「!……へ?」
まさかの言葉に、オレは足を止めて紫愛を見た。
よく見ると、やや頬が赤い気がする。
その様子に思わず頭に浮かんだ言葉が出た。
「まさか、ハルとかっ?!」
「!っ、ち、違うよ!そんな訳ないじゃん……!!」
オレの言葉に紫愛は慌てて否定する。
が、オレは怪しいと疑い、じっと紫愛を見つめた。
紫愛がハルの事を気にしてるのは見てれば分かる。バレンタインに、ハルにだけみんなとは少し違うチョコをあげてたしな。
……チクショウ!
なんで女はみんなハルみたいな優男が好きなんだよっ!!
ハルが同じ男として良い部分がたくさん持っているのは百も承知だった。
普段物腰は柔らかいのに、いざ!って時は頼りになるしな。
けど、自分だって良い面やハルに負けてない部分がきっとある筈だった。
オレにしか出来ない事がある筈なんだ。
なのに、良いところはいつもハルに持っていかれちまう……。
そんな事を思って、つい、オレは溜め息を吐いた。
すると、そのオレの様子を見た紫愛が「アレク達になら、言ってもいっか」っと呟いた後に、コソコソ話でオレとパトラに言う。
「あ~~~!!最後のトドメは、パトラにもっていかれちまったな」
「次は私がトドメ刺すもん!!」
「フフッ、次も負けないわよ」
午前中の訓練、ケルベロス型ロボットの討伐が無事に終了。
本物の魔物を討伐する事に比べたら全然だったが、三人で誰がトドメを刺すのか競い合った訓練はなかなか楽しかった。
オレ達は部隊メンバーだから、本当はもっと連携して戦った方がいいんだろうけど、互いに自由なスタイルで動き回る事が出来きて、尚且つ上手く事が進むのは信頼関係が築けている証だとオレは思っている。
「ま!また、午後にリベンジしてもいいよなっ?
とりあえず昼飯に行こうぜ!!」
オレ達は訓練所を出ると、いつも通り昼休憩を取る為に食堂に向かう。
オレは今日も紫愛と一緒にモリモリ昼飯を食おうと、内心ウキウキしていた。
が。向かう途中で立ち止まった紫愛が、オレとパトラに申し訳なさそうに言う。
「あ、あの……!ごめんっ。
私、今日は……先約が、あるの」
「!……へ?」
まさかの言葉に、オレは足を止めて紫愛を見た。
よく見ると、やや頬が赤い気がする。
その様子に思わず頭に浮かんだ言葉が出た。
「まさか、ハルとかっ?!」
「!っ、ち、違うよ!そんな訳ないじゃん……!!」
オレの言葉に紫愛は慌てて否定する。
が、オレは怪しいと疑い、じっと紫愛を見つめた。
紫愛がハルの事を気にしてるのは見てれば分かる。バレンタインに、ハルにだけみんなとは少し違うチョコをあげてたしな。
……チクショウ!
なんで女はみんなハルみたいな優男が好きなんだよっ!!
ハルが同じ男として良い部分がたくさん持っているのは百も承知だった。
普段物腰は柔らかいのに、いざ!って時は頼りになるしな。
けど、自分だって良い面やハルに負けてない部分がきっとある筈だった。
オレにしか出来ない事がある筈なんだ。
なのに、良いところはいつもハルに持っていかれちまう……。
そんな事を思って、つい、オレは溜め息を吐いた。
すると、そのオレの様子を見た紫愛が「アレク達になら、言ってもいっか」っと呟いた後に、コソコソ話でオレとパトラに言う。
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