グレイ

第１章（２）紫愛side

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「あ～ん！今日もホンット可愛いキュート！！
紫愛シアは、この守護神ガーディアンに舞い降りた天使エンジェルよぉ～！！」

パトラは、かっこいい物が好きそうなイメージを見事にぶち壊して、大の可愛い物好き。
動物とか赤ちゃんとかぬいぐるみとか……。特にちっちゃくて可愛い物が大大大っ好きで、自分好みの対象が見付かるとキャラ崩壊しちゃうんだ。
最初は驚いたし戸惑ったけど、日常茶飯事の今は慣れっ子だ。

「ありがとう。パトラも朝から、ちょ～かっこ良かったよ～！」

「！！っ、もうっ、紫愛シアってばそんな嬉しい事を……！！
何かあったら絶対にパトラに言うのよ？紫愛シアに近付く変な男なんて、パトラが突き◯してあげるからねっ？その為に、パトラは日々鍛えてるんだから！！」

「いや、世界の為に戦ってくれ……」

「ぁあん！？うるせぇんだよ、アニキ！」

そしてパトラは、大の男嫌い。
私が抱き返して褒めると甘い表情で辺りにハートを飛ばしまくるのに、アレクがツッコミを入れると凶暴な犬が「ガルルルッ」って唸り声を上げてるみたいになっちゃうの。

「ほいほい！三人揃ったみてぇだな。
なら、早速連携訓練始めるぞー！準備しろー！！」

そう私達に声を掛けるのは、第２部隊の指導員を務めてくれているトニーさん。

本名は、アントニー・ジョジョヴィッチ。年齢は50歳。
アレクとパトラのパパで、私達第２部隊を指導して鍛えてくれるの。魔器マギはハンマーのートニー・ break（壊す）ブレイクー。
容姿は金色の髪と瞳に黒い肌で、サングラスを着用。身長は、さすがアレクとパトラのパパ！って感じの190㎝。
ムキムキガッチリのクマさんみたいだけど、トニーさんもすごく優しいんだ。

「はーい！
よし！今日も頑張りますか～！！」

私が元気に返事をすると、アレクとパトラも微笑んで頷いてくれる。

そんな、素敵で優しい部隊チームメンバーに囲まれて、私は毎日楽しく過ごす事が出来ていた。

……
…………。