片翼を君にあげる②

☆リサーナ☆

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第7章(1)ジャナフside

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港街から船に乗ってこの大陸へ。そしてこの大陸に着いてからは馬車に乗り、今は蓮華国を目指している途中。
山道に比べたら坂道は少ないが、道はガタガタだし、見渡す限り木々に囲まれた森の中を通る道中。チラッと隣に座っているツバサの横顔を見つめると、真剣に今回の任務の資料を読んでいた。

一体何処に行って、何をしてたのーー?

音信不通だった時の事を、何度か聞こうか悩んだ。

でも、出来なかった。
最初会った時みたいに、左目に眼帯を着けているのも……。何か意味があるのだろうか?

今回ボクがツバサに付いて来られたのは、「ツバサ、今の君を1人では行かせられません」と言う最高責任者マスターの一言があったからだ。そうでなければツバサは、きっとボクを同行させなかったと思う。
最高責任者マスターにそう言われた時のツバサの表情、何だか困ってるみたいだったな……。

ツバサを、遠くに感じるーー。

ボクが彼を大好きな気持ちに変わりはない。
でも、だからこそ、何だか以前よりも離れてしまった心の距離が……。とても寂しくて、胸が痛かった。

……
…………。
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