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第5章(5)ジャナフside
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しおりを挟むキィンッーー……!!!!!
瞬空さんの最初の一撃が、受け止められて防がれた。
そして更にその後の、高速で連続に斬りつけてくる一斬り斬りも、全て鋭い金属音を鳴らしながら、受け止められる。
……
…………僅かな時間に何連続斬ったのだろう?
最後の一斬りを終え、ピタリと動きが止まった瞬空《シュンクウ》さん。
その目の前に居たのはーー……。
「ーーやり過ぎですわ、瞬空」
二刀流で小太刀を持って構えた、ノゾミさん。
隣に居た筈のノゾミさんは、いつの間にか……。ボクよりも先にツバサの危険を察知して動いて、間に入って瞬空さんの攻撃を全て受け止めていたのだ。
驚きのあまり、息が……。
いや、時間が止まったようにボクはその光景を見つめていた。
……しかしーー。
ザシュッ……!
ザシュッ!ザシュッーー……!!
真っ赤な鮮血が、火花のように飛び散った。
キッと瞬空さんを睨んでいたノゾミさんの頬や腕や脚……。防ぎ切れていなかった斬撃を喰らった身体中の至る所から、血が噴き出したのだ。
いつもオシャレで可愛い服は破れ血に染まり、綺麗に整えられた髪も切れ切れに乱れている。
睨み付けていた表情が歪み、グラリ……ッとフラつくと、スローモーションがかかったみたいに、ノゾミさんはゆっくり倒れていった。
……
…………。
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