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第1章(3)レノアside
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しおりを挟む私に先に連絡してくれたの?
トクンッと胸が高鳴り、レオの言葉のお陰でツバサから送られてきた短い文章が再び愛おしいものに変わる。
不器用な彼なりに真っ先に自分に伝えようとしてくれた気持ちが溢れた、そんなメッセージに思えて来た。
そうよね。
想いが込もっているなら、たくさんの言葉なんて必要ないわ。
今1番伝えたい事。それだけで充分だ。
『応援してる!
身体に気を付けてね!』
言いたい事や話したい事は、今度会えた日のために取っておこうーー。
そう思えた私はメッセージを送信して、空を見上げた。晴れ渡った、雲一つない綺麗な青空。
早く一緒に見上げたいと、また一つツバサとやりたい事を日々増やしながら、私は叶う日を待っていた。
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