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第22章(3)雪side
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しおりを挟むオレが振り向くと、いつの間にか立ち止まっていた紫夕が顔だけ振り向いていて……。視線が重なったのを確かめて、伝えてくれる。
「待ってるからな、雪!」
雪ーー。
大好きな声と笑顔が、オレを呼んでくれた。
初めて出逢った時からずっと憧れ続けた、光の当たる紫夕の隣。
離れて分かる。今も尚、自分には眩しいばかりに耀く場所。
けれど、この日。
オレにはその場所に、足を進める事は出来なかった。
……
…………。
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