スノウ2

☆リサーナ☆

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第16章(2)雪side

16-2-4

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……あ。
そっか。紫夕しゆう斬月ざんげつ置いて行ってるんだ。

するとその途中。部屋の片隅に立て掛けられている斬月ざんげつを見付けて、オレは傍に行くと近くの床に座った。
魔器マギは魔物から造られた武器だから、魔物の血が入っているオレには斬月ざんげつと話す事が出来る。
何となく寂しくて、隣に行ってジュースを飲み始めると斬月ざんげつに話し掛けられた。

「!……え?寝てなくていいのか、って?
うん。今日はね、体調良いんだ。いつもこんな感じだと良いんだけど」

体調を心配されて、オレは返事を返す。
斬月ざんげつは今は紫夕しゆう魔器マギだけど、元々は紫夕しゆうのお父さんである三月みづきさんの相棒だった魔器マギ
つまり、年齢は紫夕しゆうよりも三月みづきさんよりも上で……。まるで、オレの事を孫のような感じに接してくれる。

「ありがとう、大丈夫だよ?今日は暖かいから、これでも暑いくらい。
でも、そうだよね。油断しちゃ、駄目だよね。
……うん、分かった。ベッドに戻るよ」

薄手の寝巻き姿のオレを気にしてくれて、「大事な時期だから身体を冷やすな」って言われた。
確かに、体調が悪い時は治りかけを1番気をつけなきゃいけないな、って思って、「ベッドに戻って休みなさい」って斬月ざんげつの言葉に従ってオレはベッドに戻ろうと立ち上がった。
けど、その時。斬月ざんげつとは明らかに違う声が、オレの耳に届く。

!……誰?

一瞬、何処から聞こえたのか分からなかったが、その声はどうやらこのコテージの外から……。誰かが、この家の外に居る気配がした。

っ、……。
まさか、守護神ガーディアンじゃ……ないよね?

ドクンッと跳ね上がりそうな鼓動を何とか抑え込んで、ジュースの小瓶をテーブルに置いた。
オレは心を落ち着けると、足音を立てないように玄関へ歩みを進めて……。そして、外に繋がる扉の覗き穴から、外の様子を伺う。すると……。
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