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第15章(2)紫夕side
15-2-5
しおりを挟む「……っ、なぁ?
言って、くれよ……っ。愛してる、って……言ってくれよっ」
それさえあれば、何もいらなかった。
俺が抱き締めると、空腹の筈の雪が床に落ちた肉に見向きもしないで、ただ静かに、じっとしてくれていた。
そんな些細な事が馬鹿みたいに嬉しくて、俺は益々、雪を離せなくなる。
「絶対に、絶対に……離さねぇからな」
……そして。
俺の雪への執着は、増していくんだ。
……
…………。
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