スノウ2

☆リサーナ☆

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第14章(3)紫夕side

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俺の身体の上に無造作だが掛けられていたのは、ゆきのお気に入りのブランケット。
それを見たら、ゆきが腕の中に居た理由も何となく分かる。
きっと、俺を暖めてくれようとして寄り添ってくれたゆきを、いつの間にか自分が抱き締めて眠っていたのだ、と……。

……っ、やべぇ。涙、でるっ……。

それは、身勝手だと思っていた俺の行動が、ほんの少しだけど許されたように感じた瞬間だった。

ゆきが、俺を見てくれたーー……。

敵でもない。食料でもない。
俺を俺として認識してくれた事が、ただ、嬉しかった。
全てが解決した訳ではないが、何だか新たな人生みちの一歩を踏み出せた気がして、俺はゆきを抱き締めた。

……
…………。
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