スノウ2

☆リサーナ☆

文字の大きさ
上 下
268 / 589
第13章(4)紫夕side

13-4-3

しおりを挟む

でも、ゆきは驚いた表情をして……。その後に、嬉しそうにしながらも、首を横に振ったんだ。
俺はバカだから、「何でだよ?恥ずかしいのか?」って、笑って言った。そしたら、ゆきは……。

「今のオレは、紫夕しゆうに直接見ててほしい」

「……え?」

「今のオレの事は、紫夕しゆうだけ、覚えてて?」

そう言って、微笑った。
それは一見惚気のように聞こえるけど、俺にはいつか消えてしまう自分の存在を遺さないようにしているかのように思えた。そして、

ーーーまだ、もう少し……。
もう少しだけ、"過去"にしないで……ーーー

そう言っているようにも、見えた。

「……。
忘れる事も、過去にする事も、出来る訳ねぇだろうがっ」

絶対に見付ける。
そして、もっともっと、一緒の時を過ごすんだーー!!

明日こそは、と。俺は夜が明けるのを待った。

……
…………。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

続きは第一図書室で

蒼キるり
BL
高校生になったばかりの佐武直斗は図書室で出会った同級生の東原浩也とひょんなことからキスの練習をする仲になる。 友人と恋の狭間で揺れる青春ラブストーリー。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

営業活動

むちむちボディ
BL
取引先の社長と秘密の関係になる話です。

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

彼は罰ゲームでおれと付き合った

和泉奏
BL
「全部嘘だったなんて、知りたくなかった」

処理中です...