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第12章(2)雪side
12-2-4
しおりを挟むまだまだ細かい調整は必要そうだけど、扱い方を学べば魚を捕まえたり、水を凍らせる以外の事も出来そうだ。
この時。
オレはただただ、嬉しかった。
紫夕に護られてばかりじゃなくて、自分も何かをしてあげる事が出来るーー。
それが嬉しかった。
魔物としての力が強くなっていく事が、同時にオレから人としての部分を奪っていっている、って事に気付かなかった。
……
…………ううん。
本当は、ただ、気付かないフリをしてたんだ。
それに気付いてしまったら……。そう思ってしまったら、全てが終わってしまう気がして……。
変わっていく自分を、オレは、見ないフリしてた。
……
…………。
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