スノウ2

☆リサーナ☆

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第11章(1)雪side

11-1-4

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っ、嫌……。
まだ、離れたくないーー……ッ。

このままじゃ引き離されてしまうと思ったオレは、必死にしがみ付いて恥ずかしくて言えない気持ちを訴える。

このままオレの中で、イッてほしいーー……。

そんな事しても、オレ達には何も残らない。
オレと紫夕しゆうがしてる行為は、ただ互いが快楽を感じるだけで、未来もなければ、後が大変なだけ……。
それなのに、こんな風に想う自分はきっとおかしいんだ。

オレの紫夕しゆうへの愛は、狂ってるんだーー……。

そんな汚い貪欲を持つ自分に呆れながらも、紫夕しゆうを愛して、欲しがる気持ちを抑える事が出来ない。
もっと愛してほしくて、紫夕しゆうにも自分を欲しがってほしくて、震える身体にジワジワと潤む瞳。
すると、涙が頬をつたり落ちた、その瞬間。

「ーー……今日だけ、中に出してもいいか?」

っーー……え?

「お前の中で、イキたい……」

紫夕しゆうが、オレに言った。
そしたらその直後。返事をする間も無く唇を塞がれて、熱い口付けと共に再び激しく紫夕しゆうが腰を揺らし始める。

っ、紫夕しゆうーー……ッ!!!

唇を塞がれ、そして秘部内の敏感な部分を擦られて、突かれて、吐息混じりの喘ぎしか出せない。
返事をする代わりにぎゅうっとしがみ付いて気持ちを伝えると、それに応えてくれるかのように紫夕しゆうもオレを強く抱き締めてくれた。そして……。

「っ、ゆき……愛してるッ」

隙間なくグッと密着した、瞬間。
オレは今までに感じた事がない程の快楽と、今まで生きてきた中で1番の幸せを感じた。


……
…………この日があったから、オレは残りの時間を逃げずにまっとう出来た。

もしも、未来のオレが過去に戻れるとしても、この日がなくなってしまうなら絶対に変えたくないーー。

そう思えるくらい、オレにとって大切で愛おしい日だったよ。

……
…………。
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