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(7)リディアside

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「っ……だから、今だけ。この子の母親でいさせて下さいっ……!
私の、夢なんですっ……」

13歳の時に一度失った夢。

ヴァロンに出逢って、彼にもらった私の一番の宝物。
この夢だけは、命に代えても自分で叶えてみせる。


「……全く。
最初から最後まで、お前は我が儘だな」

マスターはそう言って……。
自分のお腹に触れている私の手に、そっと優しい手を重ねてくれた。


「……我が儘娘と口の悪い問題児の子供。
想像しただけで、大変そうだ」

プッと吹き出したように笑うマスターの笑顔。
嬉しくて、私は涙が止まらなかった。

……
…………。
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