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第12章 (3)ヴァロンside

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「……俺、しつこいよ?
強引だし、性欲も強いから……大変だよ?
……。それでも、いい?」

アカリの胸元に顔を埋めて、胸の谷間にチュッとキスする。

「っ……うん。大丈夫」

彼女は俺の頭を抱くと小さく頷いた。
暖かくて、柔らかい身体。
俺だけの、アカリ。

「……じゃあ、遠慮しないよ?
俺が満足するまで鳴かせてやる」

「……うん」

いつだって、俺を受け止めてくれる。
お前は本当に、”明るい里”だ。

故郷のない俺にとって、お前が居る場所がいつだって帰りたくなる場所。

大切な大切な、俺のアカリ。


……

…………。
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