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第11章 (2)アカリside
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しおりを挟む「っ……ヴァ、ヴァロンッ」
我慢出来ない感情が込み上げて、涙が滲む。
私が名前を呼んで見つめると、目が合ったヴァロンの表情が……変わる。
「……んな、表情……すんなよ。
優しく、出来なくなるだろ……ッ」
照れたような、困ったようなヴァロン。
私は胸に触れている彼の手に自分の手を重ねて、溢れる気持ちを伝える。
「っ……優しくなんて、しなくていい。
ヴァロンに、もっと求めてほしい……」
止まらない想い。
私はヴァロンに抱き付いて互いの素肌を合わせた。
彼の体温、こんなに近いのに……足りない。
もっとヴァロンを感じたい。
ギュッと密着すると……。ヴァロンの手が私のスカートのファスナーを下ろし、そのままスルッと脱がせて投げ捨てる。
「……。
その言葉、後悔すんなよ?」
鋭い瞳が私を射抜いて、噛み付くような激しい口付けが降ってきた。
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