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第6章 (2)アカリside
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しおりを挟むもしかして、あのヴァロンの怪我……シュウさんがやったの?
私が複雑な心境で見守っていると……。
「別にいいじゃん。仲直りのきっかけなんて、どっちからでもよくね?」
ヴァロンはぶっきらぼうに……。でも、優しい口調でそう言った。
「俺は嫌なんだよ。お前とこうらなんかモヤモヤしてんの。
いつもみたいに、いたいんだよ……ずっと。
……。それじゃ、駄目なのか?」
少し照れたように顔を背けるヴァロン。
その言葉に顔を上げたシュウさんが、首を横に振って微笑った。
ヴァロンを見つめるシュウさんの表情は……。私の目には、恋をしているように見えた。
好きな人を見つめる瞳。恋する、瞳。
シュウさんは……。ずっとヴァロンを、大切に想ってきたんだ。
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