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第2章 (1)アカリside
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レナとレイが帰った後、私は洗い物しながらヴァロンの事を想った。
ヴァロンは自分の過去を私が知ったら、哀れむと……思ったのかな?
ヴァロンは、いつも私の前で格好良く在ろうとしてる。”バロン”の時は時々甘えてくれたけど、そういえばここに来てから全くそんな素振りを見せない。
いつも私の旦那様として、頼り甲斐のある優しい男性でいてくれてる。
「……私、ヴァロンの奥さんだよね?」
左手の薬指に輝く結婚指輪。
『嬉しい事も、悲しい事も。楽しい事も、辛い事も……分かち合おう』
ーーそう、誓った筈だったのに……。
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