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第1章 (4)ヴァロンside
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昔の話をつい思い出しながら歩みを進めていたら、いつの間にか夢の配達人の隠れ家の……シュウの部屋に着いていた。
「!……ヴァロンッ?
何してるんですかッ!そんなに濡れてッ……!」
隠れ家に着いて早々、慌てたシュウに怒鳴られてガキみたいにタオルで頭を拭かれた。
「傘、持ってなかったんですか?
君なら雨降る事を予想するとか、何か対処出来る事があったでしょう?
……全く。風邪ひいたらどうするんですか!」
黙っている俺に、シュウはキッと見つめながら怒る。
けど、シュウは……。
何となくおかしい俺の様子に気付いて、責めるのを止めると新しいタオルを差し出す。
「仕事、行けますか?」
「……。
行くよ、大丈夫だから……」
……大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、俺はタオルを受け取った。
昔の話をつい思い出しながら歩みを進めていたら、いつの間にか夢の配達人の隠れ家の……シュウの部屋に着いていた。
「!……ヴァロンッ?
何してるんですかッ!そんなに濡れてッ……!」
隠れ家に着いて早々、慌てたシュウに怒鳴られてガキみたいにタオルで頭を拭かれた。
「傘、持ってなかったんですか?
君なら雨降る事を予想するとか、何か対処出来る事があったでしょう?
……全く。風邪ひいたらどうするんですか!」
黙っている俺に、シュウはキッと見つめながら怒る。
けど、シュウは……。
何となくおかしい俺の様子に気付いて、責めるのを止めると新しいタオルを差し出す。
「仕事、行けますか?」
「……。
行くよ、大丈夫だから……」
……大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、俺はタオルを受け取った。
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