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第1章 (4)ヴァロンside
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しおりを挟む生活は基本、リディアが仕事に出掛ける時以外は一緒。
住む場所も、リディアの自宅だった。
毎日が勉強で、朝起きてから夜眠るまでリディアは些細な事も俺に教える。日常生活だって任務に役立つと、家事全般も当番制で厳しく分けられた。
勉強も筋トレも習い事も……。リディアが俺に突き付ける課題の内容は、間違いなく実の母親よりもスパルタで厳しいものだった。
……けど、俺は楽しかった。
リディアと居ると俺はドキドキが止まらなくて…。
リディアと一緒に居られるなら、どんな困難な課題もワクワクする気持ちに変わった。
「ヴァロン、すごい!アンタ天才よ!」
笑顔でリディアに抱き締められる度に、堪らなく湧き上がる感情。
『誰よりも良い男になりなさい!』
ーーもっと、認められたい。
リディアの言う、良い男になりたかった。
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