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第1章 (3)ヴァロンside
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しおりを挟む「夢の配達人って、聞いた事ない?
多分、けっこう有名な職業だと思うんだけど……」
「!……夢の、配達人?!」
聞いた事がない筈がない。
俺くらいの年齢になれば、必ず知っている有名な職業だ。
”Jack of all trades”
いわゆる、何でも屋。
その何でも屋の中で、”夢の配達人”は特別に選ばれた人物の組織。
多額の報酬と引き換えに、依頼人の願いを叶える。どんなに困難な事も解決させ、欲しかった物を手に入れる。
人に夢を届ける事から由来されて、”夢の配達人”。
ーーこの女が、本当にその夢の配達人?
半信半疑で見上げる俺に、溜め息をついた女は「仕方ないなぁ~」と言いながら胸元のポケットを漁る。
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