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最終章 (4)夢の言葉は魔法の呪文
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しおりを挟む「まだまだだな。
また気が向いたら、相手してやるよ」
警備達に向かって、彼かベッと舌を出して笑うと、警備達も溜め息をついて笑った。
ローザも、微笑っていた。
言葉はなくとも伝わってくる。
私とヴァロンを、みんなが暖かい目で見てくれていた。
「じゃあ、なッ……!!」
バアァーーン……ッ!!
ヴァロンは振り返ると同時に扉を回し蹴りで破壊すると、そのまま振り返らず別荘を駆け抜けて……。
本当に、私を連れ去ってしまった。
ヴァロンに抱かれたまま、私はそっと目を閉じて心の中で呟いた。
ありがとうーー。
彼になのか、みんなになのか、分からない。
強いて言うのならば、私に関わる全てだ。
私に関わる全ての人に、ありがとう。
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