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第7章 (2)父を求めて-後半-
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しおりを挟む夢の配達人に、お父さんの事を聞きたい。
私の願いを叶える為に、バロンは金バッジの大男に戦いを挑んでくれた。
勝負方法は、ウオッカの飲み比べ。
私とたくさんの野次馬達が見守る中。
まずは大男が小さなグラスにお酒を注ぎ、バロンに差し出す。
「そう言えば……。
オレ様が勝った時の報酬は決めてなかったな」
ニヤニヤと笑う大男。
バロンは注がれたお酒を飲み干して、ニッコリと笑みを返しながら答える。
「必要ないんじゃない?
……だって、勝つのは僕だし」
「ハッ、言うねぇ~」
返事を鼻で笑いながら、大男も注がれた最初の1杯を余裕に飲み干す。
そこからは暫く無言で見つめ合ったまま、1杯、また1杯……。
互いに注がれては飲み、注がれては飲み、の繰り返し。
二人が飲み干す度に、辺りの観客からは拍手と歓声が湧き上がる。
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