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第6章 (4)父を求めて-前半-
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しおりを挟むすごいなぁ~。
予想以上に広い店内と盛り上がり。
あまりの迫力に圧倒されながらも、未知の世界を目にしてドキドキと私の胸は弾んでいた。
そして、色んなゲームを見渡している際に目に止まったあるボード。
そこに書かれた名前が、私の興奮を最高潮に高まらせる。
「っ……ヴァロン?」
「!……え?」
「ヴァロン……。
あそこに、”VARONN”って書いてある!」
驚いて名前を口にすると、バロンも隣で私の目線の先のボードを見上げた。
「……ああ。
この店で高額を儲けた人のランキングだね」
「一番最初に名前があるって事は……。
すごい!やっぱりヴァロンは、何でも1番なんだぁ!!」
ヴァロン、ヴァロン!
もしかしたら、貴方もここに居るのかな?!
叶うのならば、もう一度会いたいと思った。
憧れの人物の名前を見付けて、ついつい嬉しくなった私。
その気持ちを抑えきれず、思わずその場でぴょんぴょん跳ねながら笑みをこぼしていた。
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