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第4章 (4)バロンVS夢の配達人

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「これ、このまま売ると……。
レアコレクターに高く売れるんだっけ?」

「!っ……な、何バカ言ってんだ!返せっ!」

意地悪な笑いが含まれた言葉に、血相を変えてバッジを奪い返そうとするリーダー。

しかし、一歩踏み出した瞬間。
白金色の瞳から放たれる、殺気。
息が止まるようなバロンの眼光に射抜かれ、リーダーはまるで石になったように動かなくなった。


「……返せ?
あんた、なんか言葉間違えてない?」

「ッ……!」

口角は上がっているけど、バロンの瞳と声に含まれたとんでもない威圧感。
彼にジリッと詰め寄られ、リーダーは震え上がって後退りしながらナイフを地面に落とした。


「……まあ、僕は鬼じゃないしね。
返してあげる。……よッ!」

「!……あぁ~ッ!?」

その様子を見て、クルッと方向転換したバロン。
勢いをつけると、「よッ!」のタイミングで木の生い茂った茂みの方へ、リーダーさんのバッジを投げ捨てた。

静かな夜の森に響く、カサッという音。
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