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第4章(1)ツバサside
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しおりを挟む俺も暫く、自宅に戻って療養していた。
けど、最高責任者に呼び出された今日。再び、時が動き出そうとしている。
いや、動かさなきゃいけないんだ。
「ーー……もちろんです。
やります。よろしくお願いします!」
俺は、最高責任者にそう返事をして頭を下げた。
ランの事を、忘れられる日なんて永遠にこない。
でも、いつまでも立ち止まっている訳にはいかないんだ。
「分かりました。
では、日程が決まり次第すぐにまた連絡をします。いつ下剋上の日が決まっても良いよう、調子を整えておきなさい」
俺の返事を聞いて最高責任者は、優しく微笑んでくれた。
俺も、何とか微笑み返して頷く。
大丈夫かどうか、なんて分からない。
spellbindの謎も、犯人も、未だに分かっていない。
けど、何かを始めなきゃ……。強引に自分で自分のケツを叩かなきゃ、もうずっと立ち上がれない気がしていた。
だから俺は、自信なんて全くなかったけど……。ミヅクさんとの下剋上を、決めた。
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