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第3章(4)ツバサside
4-2
しおりを挟む未来を見通す先見の能力ーー。
俺の漆黒の瞳に視えた未来は、遠い未来ではなかった。
俺の生きてる時間の少し先の、別場所……。
そう。
その場所は以前一度だけ訪れた事のある、レノアの自宅だった。
何故、そこで"そんな未来"が起こるのかは分からなかった。
だって、俺達は今日、楽しく過ごす筈だったんだ。
数年振りに4人で集まって、4人でクリスマスパーティーをやる予定だったんだ。
それなのにーー……。
パァアーン……ッ!!!!!って鳴り響いた銃声の後。
ゆっくりと、スローモーションがかかった映像のように……ランが床に倒れた。
……
…………
…………嘘だ。
……嘘、だ。
……、…………嘘だ。
嘘だ、嘘だっ…………ーー嘘だッ!!!!!
本能的に、視たくない!!と思ってしまった俺は、ただがむしゃらに電車を降りてから走るしか出来なかった。
レノアの自宅へ……。
いや、この時ばかりはランの元へ行く為だった。
何がどうなって、何故そんな未来が視えたのか俺には分からなかった。
何かの間違いだ。
これは、悪い夢だ。
そう、頭の中で繰り返す事しか出来ず……。ただただ、その場に駆けつける事に必死だった。
……
…………。
【今回短くてすみませんm(_ _)m
次回更新は2月10日(金)になります】
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