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第19章 (1)アカリside
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しおりを挟む「……ヴァロンは?
通信機、シュウさんから?」
クマさんとの事を隠すつもりはなかったけど、私はとっさに彼の事に話題を振っていた。
「ん?ああ、それなんだけどさ。
この買い物が終わったら、ちょっと隠れ家に行ってくるわ」
「!……えっ?お仕事、行っちゃうの?」
ヴァロンの思い掛け無い返答に、せっかく今日は一日一緒に居られると胸を弾ませていた気持ちが沈む。
すると、ヴァロンは微笑みながら首を横に振って、私の頭をポンポンッと撫でる。
「違う違う。ホノカさんから呼び出し。
俺、明日からまた任務続きだから今日隠れ家寄らねぇと会えないんだよ。
話聞いたらすぐ帰ってくるから、美味い夕飯頼むな?」
「うんっ。任せといて!」
ヴァロンからの嬉しいお願いに私は笑顔で頷くと、一緒に夕飯の献立を考えながら仲良く買い物をした。
……。
商店街の人混みに消えてしまったクマさんを、この後買い物をしながら気に掛けていたけど……。
この日、もう見掛ける事はなかった。
……
…………。
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