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第17章 (3)シュウside
3-2
しおりを挟む「……はい。
ユイちゃんが来てくれて、とても嬉しそうでした。今頃は港街の何処かでデートです」
「……そうか」
短くそう答えて溜め息を吐くマスター。
こんな会話をしに来たのではない、と……。気持ちを切り替える様に、私を見つめる。
「ヴァロンに……。”例の事”は確認したのか?」
「……いえ。
もう少し、こちらで色々調べてから。と、思っています。
もしも、アラン様が言った事や私の推測が間違っていたら……。それはヴァロンを追い詰めてしまう事になるかも、知れませんから……」
私の返答に、マスターは真剣な表情のまま頷いた。
”あの事”、”例の事”。
それは、あの日。私がアラン様の長期任務を終えたヴァロンを迎えに言った日に、聞かされた事。
……
…………。
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