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第17章 (2)ヴァロンside
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【食堂】
「ん~!美味い!」
食堂の端の席。
シュウと向かい合いながら、食堂のおばちゃんに顔パスで特盛りにしてもらった特製丼を俺は頬張る。
ちなみに今日はこの港街の近くで獲れた、新鮮な海の幸を使った海鮮丼。
「相変わらず、いい食べっぷりですね。
よかったら、コレもどうぞ?」
「お、マジで?
サンキュ!ここの唐揚げ美味いよな~。
……ま、アカリの手料理には負けるけど」
もらった唐揚げを食べながら俺がサラッとそう言うと、シュウがまた吹き出して笑う。
「っ……お、おい。なんだよ?
俺なんか、変な事言ったか??」
箸を止めて見つめるとシュウは首を横に振って、笑いが収まったと同時に口を開いた。
「ずいぶんと、変わりましたね」
「?……何が?」
「雰囲気です。
ヴァロンの雰囲気が、変わりました」
雰囲気が変わった。
自分ではよく分からなくて「そうか?」と、首を傾げるとシュウが言葉を続ける。
「アカリさんと知り合って、結婚して……。二人で色んな事を乗り越えて、変わったんでしょうね?」
じっと俺を見つめて話すシュウの瞳が、綺麗で優しくて……。
”ああ、こいつは本当に俺を好きでいてくれたんだ”って、改めて感じた。
自惚れかも知れねぇけど。多分、一生。
「幸せオーラが溢れてます。
見ているこっちまで、嬉しくなるくらいにね」
自分の好きな人の幸せを願うシュウは、男とか女とか関係なく……。人として、俺の目にはすごく美しく映った。
”俺にとっての特別は、アカリだけじゃねぇよ。”
て、思わず心の中で呟いてしまうくらいに。
「……何言ってんだよ。お前は俺の保護者か」
「あれ?違うんですか?」
顔を見合わせて、和気藹々と子供みたいにシュウと笑った。
すごく、楽しかった。
こんな風に二人きりでゆっくり食事するなんて久し振りで、楽しくて……。
……。
だから、俺は気が付かなかった。
「ん~!美味い!」
食堂の端の席。
シュウと向かい合いながら、食堂のおばちゃんに顔パスで特盛りにしてもらった特製丼を俺は頬張る。
ちなみに今日はこの港街の近くで獲れた、新鮮な海の幸を使った海鮮丼。
「相変わらず、いい食べっぷりですね。
よかったら、コレもどうぞ?」
「お、マジで?
サンキュ!ここの唐揚げ美味いよな~。
……ま、アカリの手料理には負けるけど」
もらった唐揚げを食べながら俺がサラッとそう言うと、シュウがまた吹き出して笑う。
「っ……お、おい。なんだよ?
俺なんか、変な事言ったか??」
箸を止めて見つめるとシュウは首を横に振って、笑いが収まったと同時に口を開いた。
「ずいぶんと、変わりましたね」
「?……何が?」
「雰囲気です。
ヴァロンの雰囲気が、変わりました」
雰囲気が変わった。
自分ではよく分からなくて「そうか?」と、首を傾げるとシュウが言葉を続ける。
「アカリさんと知り合って、結婚して……。二人で色んな事を乗り越えて、変わったんでしょうね?」
じっと俺を見つめて話すシュウの瞳が、綺麗で優しくて……。
”ああ、こいつは本当に俺を好きでいてくれたんだ”って、改めて感じた。
自惚れかも知れねぇけど。多分、一生。
「幸せオーラが溢れてます。
見ているこっちまで、嬉しくなるくらいにね」
自分の好きな人の幸せを願うシュウは、男とか女とか関係なく……。人として、俺の目にはすごく美しく映った。
”俺にとっての特別は、アカリだけじゃねぇよ。”
て、思わず心の中で呟いてしまうくらいに。
「……何言ってんだよ。お前は俺の保護者か」
「あれ?違うんですか?」
顔を見合わせて、和気藹々と子供みたいにシュウと笑った。
すごく、楽しかった。
こんな風に二人きりでゆっくり食事するなんて久し振りで、楽しくて……。
……。
だから、俺は気が付かなかった。
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