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第17章 (1)アカリside
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しおりを挟む「ううん!なんでもない。
あ、私お昼ご飯の準備するね?」
「私もお手伝いします」
お言葉に甘えてホノカさんに手伝ってもらいながらキッチンに立っていると、シュウさんが「そうだ」と言って茶封筒を鞄から出してヴァロンに差し出した。
「ヴァロン、明日は出勤したらまず健康診断を受けて下さい。
今年受けてないのは、あと君だけですから」
「げっ、今年もやんの~?何年かに一回で良くね?」
茶封筒を受け取り、中から問診票らしき物を取り出しながらヴァロンは明らかに面倒臭そうな表情。
そんな彼の様子に、シュウさんが一喝。
「駄目です!君はもっと自分を大切にしなさい!
家庭を持ったのなら、尚更ですよ?
アカリさんやヒナタちゃんの為にも、まずは自分を大切にして下さい」
シュウさんに力説させれて、ヴァロンはチラッと私やヒナタの方を見て……。シュウさんに視線を戻して頷いた。
「……ん、そうだよな。
分かった、ちゃんと受けるよ」
「よろしい。
……て、事で。アカリさん、ヴァロンは今日の20時から絶食させて下さい。
彼は油断するとすぐ食べちゃうんで、しっかり監視をお願いします」
ヴァロンの返事を聞いてホッとした様なシュウさんにお願いされて、私が「はい!」と元気に返すと……。
「俺は子供か!
自分でそれ位の管理出来るよ」
「嘘付かない!
以前、忘れて夜中にシュークリーム食べたじゃないですか!」
子供扱いされてムッとして放ったヴァロンの言葉に、更にシュウさんがムッとして言い合いを始めた。
その無邪気な子供みたいな様子を見て、私とホノカさんは顔を見合わせて笑っていた。
……
…………。
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