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第15章 (3)アカリside
3-2
しおりを挟む少し寂しくなって俯きかけた時。
そんな私を察する様に「ふぇ~ん」と、泣き声を上げてヒナタが目を覚ました。
「!……ヒナタ。
おめめ覚めたの?おはよう」
歩み寄ってベビーベッドから抱き上げるが、ヒナタはなかなか泣き止まず、ひっくひっくと悲しそうな表情。
……いけない。
私がちゃんと微笑っててあげないと。
親の心境に敏感な赤ちゃん。
私が気持ちを切り替えて笑顔であやし始めると、じっと様子を伺うようにしていたヒナタも次第に笑顔になった。
まだまだ弱くて、未熟な私。
でも、ヒナタの前ではしっかりしなくては。と、自分を奮い立たせる毎日。
「……よし!
今日は良いお天気だから、少しお外行こうか?」
自分自身の気分転換にもなると思い、私はヒナタを連れて中庭を散歩する事にした。
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