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第13章 (3)ヴァロン(マオ)side
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しおりを挟む「……短所が、長所に変わる」
「!……なに?」
俺がボソッと呟くと、ロイス様は思わず振り返って俺を見ていた。
レインボーデイがキサラギに勝つ最後の条件。
それは今までの戦績。
競走馬には強い馬程、負担斤量が……ハンデとして重りが増やされる。
おまけに、雄馬は雌馬よりも負担斤量が重い。
どんなに強い馬でも、重い負担を背負えば足は衰える。
しかも、それが長い距離を走ってきた最後の追い比べならば尚更だ。
ずっと脚を溜めて最後まで我慢していたレインボーデイに、マイペースとはいえずっと逃げて来たキサラギは……勝てない。
俺がニヤッと笑った瞬間。
『ゴールインッ……!!
勝ったのは、なんとなんとっ……レインボーデイだぁ~~~ッ!!!!』
レインボーデイがキサラギより頭一つ分抜けて、ゴール板を過ぎて……。
実況者と観客が歓声を上げた。
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