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第11章 (4)スズカside
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【数時間後/マオの部屋】
私は……。
あのまま自室に戻る事なんて、出来なかった。
「!……え?スズカ、さん?」
アラン様との打ち合わせを終えて戻って来たマオ様は、部屋に私がいる事にとても驚いていた。
今日は自室に戻れと言われたのに……。
来なくていいと言われたのに……。
居ても立っても居られなかった。
マオ様に誤解されたのだと思うと、堪らなく悲しくて……。
マオ様に嫌われたらと思うと、胸が張り裂けそうな位に辛くて……。
どうにかなってしまいそうだった。
「っ……好きですッ!!」
マオ様の顔を見た瞬間、思わず口から溢れた想い。
弁解よりも、何よりも伝えたかった言葉。
「……え?……」
マオ様は持っていた資料の束を床に落とすと、目を見開いて泣き叫んだ私を見ていた。
……
…………。
私は……。
あのまま自室に戻る事なんて、出来なかった。
「!……え?スズカ、さん?」
アラン様との打ち合わせを終えて戻って来たマオ様は、部屋に私がいる事にとても驚いていた。
今日は自室に戻れと言われたのに……。
来なくていいと言われたのに……。
居ても立っても居られなかった。
マオ様に誤解されたのだと思うと、堪らなく悲しくて……。
マオ様に嫌われたらと思うと、胸が張り裂けそうな位に辛くて……。
どうにかなってしまいそうだった。
「っ……好きですッ!!」
マオ様の顔を見た瞬間、思わず口から溢れた想い。
弁解よりも、何よりも伝えたかった言葉。
「……え?……」
マオ様は持っていた資料の束を床に落とすと、目を見開いて泣き叫んだ私を見ていた。
……
…………。
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