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第11章 (1)アカリside
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しおりを挟む「……何を呑気な事言ってるんですの。
その記事を見たなら、他に気にする部分があったんじゃなくって?」
モニカにじっと見つめられて、私は思わずビクッと身体を揺らした。
……気にしていないと言ったら嘘になる。
記事に書かれていた、内容。
「主人の……。
ジェイクの話では、お相手の企業の令嬢が随分と気に入っている様子よ?マオ様を」
ジェイクさんはモニカの旦那様。
仕事で何度かアラン様とご一緒する機会があったみたいで、その時にヴァロンを……。
ううん、”マオ”を見かけたって聞いた。
その話で聞く雰囲気は、私の知っているヴァロンとは全く違う人。
完全に、マオという人物になりきって仕事してるんだ。
アラン様の親戚で、独身の好青年。
……。
独身。
記事に少しだけ写ってた写真でも、分かっちゃった。
結婚指輪……して、なかったな。
「……デタラメだもん。
雑誌の記事なんて、全部が本当じゃない」
雑誌の記事に書かれてた。
”マオ様と相手の企業の令嬢が恋仲”、”高級ホテルの一室で共に夜を過ごした”って……。
でも、私は噂は信じない。
「ヴァロンは素敵だから、そりゃみんな好意を持っちゃうよ……。
けど、私は彼を信じてる」
ヴァロンが想ってくれているのは、私。
私とヒナタの事を悲しませる事なんてしない。
私はお腹に触れながら、離れ離れになってしまう前夜の事を思い出した。
私の生まれ育った町から港街に戻って、私達の自宅に帰宅して……。
一緒に床に着こうとした時の事。
……
…………。
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