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最終章
1-1
しおりを挟む月へーー。
元気ですか?
無事に、生まれ変わる事は出来ましたか?
今貴方が生きている世界は、どんな世界ですか?
今貴方は、何歳くらいなのかな?
どうやら貴方の生きる世界と、私が頑張っている世界は時間の進みが違うみたいで、全く想像がつきません。
もしかしたらこの間に、何度も何度も生まれ変わっているのかもね?
今日、こうして手紙を書いたのはね。実は私にも、生まれ変われるかも知れない可能性が出て来たからなんだ!
あ、あくまで”生まれ変われるかも”、ね。
私の新しいお母さんになってくれる人は、身体がちょっと弱い人なの……。
だから、産まれるまでにいくつか大変な事があるみたいでさ。試練が山積みだから、無事に産声を上げる事が出来るか分からない。
……でもね。私、諦めないよ。
信じてもらえないかも知れないけど、私貴方と離れ離れになった日以来、泣いてないの。
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